主なポイント:
- ホックシルト・マイニングとフレスニヨが貴金属鉱山株の下落を主導(木曜日)
- 金・銀価格が低下、直近の高値からの調整局面が拡大
- 鉱山株のパフォーマンス(6月25日):ホックシルト -1.8% | エンデバー -1.8% | パン・アフリカン -1.5% | フレスニヨ -1.3%
主なポイント:

貴金属鉱山株が木曜日のFTSE市場で下落した。金・銀価格の調整局面が拡大するなか、ホックシルト・マイニングPLCが下落を主導した。
「地政学的リスクプレミアムの緩和を反映し、逃避資産からのローテーションが進んでいる。原油価格が紛争前の水準に戻りつつある」と、ウェルスクラブのチーフ投資ストラテジスト、スザンナ・ストリーター氏は指摘した。ブレント原油は1.2%安の1バレル=72.88ドルと、米国のイラン空爆前の水準付近まで低下。ホルムズ海峡でのタンカー航行も再開された。
ホックシルト・マイニングは1.8%下落。エンデバー・マイニングPLCも1.8%安、パン・アフリカン・リソーシズPLCは1.5%安、フレスニヨPLCは1.3%下落し、ロンドン証券取引所での早朝取引を迎えた。FTSE100は10,458.75で横ばい。ポートフォリオ企業アクションの好調な売上成長を受け10.5%急騰した3iグループの上昇が、鉱業・エネルギーセクターの弱さを相殺した。
貴金属の調整は、米個人消費支出(PCE)報告の発表を前にしている。PCEは連邦準備制度理事会(FRB)が重視するインフレ指標で、英国夏時間13時30分に公表予定だ。コア指数が弱ければ利下げ期待が再燃し金価格を支える一方、高止まりすれば貴金属や鉱山株の売りが一段と強まる可能性がある。金はドル高とイラン紛争の沈静化による逃避需要の後退を受け、直近の高値から下落している。
鉱業セクター全体に広がる逆風
鉱業セクター全体にはエネルギー価格の低下というさらなる逆風が加わり、BP・PLCとシェル・PLCはブレント原油の下落に伴い小幅安となった。BHPグループの株価は先週、カナダのジャンセン・ポタッシュ鉱山で23億ドルの減損を計上すると発表したことを受けて下落。フェーズ2のコストは従来予想の49億ドルから69億ドルに拡大した(ブルームバーグ)。この減損は、世界的な鉱山プロジェクトに影響を及ぼすインフレ圧力を浮き彫りにしている。
FTSE250もまちまちのパフォーマンスとなり、貴金属関連銘柄は出遅れ組に含まれた。ドミノ・ピザ・グループはJPモルガンがアンダーウェイト(弱気)評価でカバレッジを開始したことを受け3.4%下落。一方、ムーンピッグ・グループは通期利益の増加と増配を発表し9.9%上昇した。
貴金属の今後の見通し
木曜日に発表される米PCEデータが、金・銀価格の次の材料となる。アナリストはインフレが当局の利下げ開始を許容するほどに落ち着いているかどうかを注視している。利下げは通常、利ざやを生まない資産を保有する機会費用を減少させるため、金価格を押し上げる要因となる。次回のFOMCは7月下旬に予定されており、CMEフェドウォッチのデータによれば、市場は0.25ポイントの利下げ確率を約50%織り込んでいる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。