主なポイント:
- USD/CADは1.3950近辺で取引され、2026年の年初来高値に接近
- 投機筋のカナダドル弱気ポジションが年内最高水準に拡大
- レジスタンスを上抜ければ、心理的節目の1.4000が射程圏内に
主なポイント:

USD/CADは6月8日に1.3950近辺まで上昇し、5月の安値から3%回復して2026年の高値に接近した。
商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、投機筋のカナダドルのネットショートポジションは年内最高水準に拡大しており、カナダドル安が長期化するとの見方が強まっていることを示している。
同通貨ペアは5月に1.3550近辺の安値から反発し、米ドルが主要通貨に対して強含む中で3%超回復した。14日相対力指数(RSI)は70を超える買われすぎの領域に入り、上昇が行き過ぎている可能性を示唆しているものの、モメンタム指標はまだ反転シグナルを点滅させていない。
2026年の高値を明確に上抜ければ、カナダドルは対米ドルで1年超ぶりの安値圏に沈むことになり、米加貿易フローに影響を与える可能性がある。次の主要なレジスタンスは、2020年以来試されていない心理的節目である1.4000に位置する。下値では、1.3800のサポートを維持しなければ強気構造は維持されない。
カナダドル安の背景には、カナダ銀行(BOC)が米連邦準備制度理事会(FRB)よりも厳しいインフレ見通しに直面していることがある。市場では2026年後半のBOC利下げ確率がより高く織り込まれている。また、カナダは商品輸出への依存度が高く、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油が1バレル=72ドル前後で推移し、4月の80ドル超の高値から下落していることも通貨の重しとなっている。
主要6通貨に対する米ドルの強さを測定する米ドル指数(DXY)は年初来で4%上昇しており、カナダドルやその他の商品関連通貨に対する逆風となっている。USD/CADが年初来高値を上抜ければ、幅広いドル高の流れがさらに強まり、関連するFXペアでさらなるショートカバーを引き起こす可能性がある。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。