主なポイント:
- S&P500先物は米軍がイランのケシュム島を攻撃した後、0.98%低下
- ダウ先物は1.20%下落、ラッセル2000は主要指標の中で最大の1.46%安
- この売り浴びせは、S&P500の1985年以来最長となる9週連続上昇を脅かす
主なポイント:

ウォール街の記録的な上昇相場が壁にぶつかった。米国とイランの敵対行為激化を受け、株価先物が急落し、S&P500の40年来最長の連続上昇記録が途絶える恐れが出ている。
水曜日の米株先物は全面安となった。米軍がイランの標的を攻撃し中東緊張がエスカレート、S&P500を初めて7,600超えに押し上げた9週連続の上昇相場に終止符を打つ格好だ。
「モメンタムは信じられないほど強かったが、決算シーズンを過ぎて夏の閑散期に入りつつあり、地政学リスクがなおも視界にある」とウィルミントン・トラストの投資戦略責任者メーガン・シュー氏は述べた。
S&P500先物は0.98%低下。ダウ工業株30種平均先物は1.20%安、ナスダック100先物は0.73%安となった。小型株で構成されるラッセル2000指数は1.46%下落し、主要指標の中で最大の下げ率となった。この先物売りは、S&P500が終値で初めて7,600を超え7,609.78で取引を終え、ダウが228.91ドル高の51,307.79となった火曜日の記録的な通常取引セッションを受けての動きだ。
この反落により、S&P500の1985年以来最長となる9週連続上昇が危険にさらされている。投資家は今、人工知能(AI)主導の上昇相場に乗り続けて株式を連続最高値に押し上げるか、原油を1バレル96ドル超に押し上げた地政学的ショックに対するヘッジに動くか、という選択を迫られている。
地政学的な触媒が激化
この売り浴びせは、米中央軍が、米軍がイランの弾道ミサイルと無人機を撃退した後、イランのケシュム島に対して「自衛目的の攻撃」を実施したと発表したことを受けたもの。クウェート軍は先に、防空システムが「敵対目標を迎撃中」と報告していた。ドナルド・トランプ大統領は、軍事作戦がエスカレートする中でも、イランとの交渉は「急速なペースで継続中」とTruth Socialで述べた。
原油先物は上昇を拡大し、ブレント原油は約1%上昇し1バレル約96.89ドル、WTIは約94.60ドルに上昇した。10年物米国債利回りは4.459%で推移し、金は約4,474ドルに下落した。
セクターローテーション進行中
火曜日の通常取引では、表面下でローテーションがすでに始まっている兆候が見られた。GICS11セクターのうち7セクターが上昇して引け、公益事業がプラス1.93%、素材がプラス1.16%、資本財・サービスがプラス1%でリードした。コミュニケーション・サービスは2.61%下落と最も悪く、ヘルスケアがマイナス0.99%、一般消費財・サービスがマイナス0.71%で続いた。
ディフェンシブ銘柄とテクノロジー色の強いコミュニケーション・サービスとの間の乖離は、投資家が夜間の先物下落よりも前にすでにポジションを組み替えていたことを示唆している。恐怖指数として知られるVIXは、現物取引が再開された際に最近の低水準から上昇すると見込まれている。
今後の見通し
トレーダーは水曜日に発表される5月のADP全国雇用統計のほか、工場受注データ、地域経済情勢に関する連邦準備制度理事会(FRB)のベージュブックに注目する。金曜日に発表される5月の雇用統計は今週最大のイベントであり、AI主導の上昇相場を過熱感なしに経済が維持できるかどうかの試金石となる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。