主なポイント:
- 米国の工場受注は4月、予想以上に増加し、11カ月ぶりの大幅な伸びを記録
- 商業用航空機の受注が製造業全体の幅広い増加を主導
- このデータは、5月のPMIがちょうど50に低下した中国の製造業部門とは対照的
主なポイント:

米国の工場受注は4月に急増し、航空機需要の好調により11カ月ぶりの大幅な月間増加を記録した。
米商務省国勢調査局が3日発表したデータによると、4月の米国工場受注は市場予想を上回り、11カ月ぶりの大幅増を記録した。商業用航空機やその他製品の需要が加速したことが要因。
ブルームバーグのエコノミスト調査における中央値を上回る結果となった。金利上昇が企業投資の重しとなり、ここ数カ月は工場受注が低調だっただけに、4月の回復の幅広さは注目に値する。
増加を主導したのは商業用航空機の受注急増であり、このカテゴリーは月ごとの変動が大きいことで知られる。輸送用機器を除いた工場受注もしっかりとした増加を示し、機械、ファブリケーテッドメタル、電気機器など製造業全体で需要が広がったことを示唆している。
4月の増加率は、前回同程度の水準となった2025年5月以来の大きさ。このデータは、2025年後半に米連邦準備制度(FRB)の利上げサイクルがピークを迎えた後に始まった活動低迷期を経て、製造業セクターが勢いを取り戻しつつあることを示唆している。
今回の工場受注統計は、米国経済が現在の金利水準に耐えうることを示す証拠を追加するものであり、6月17~18日に開催されるFRBの連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策スタンスを維持する余地をより大きく与える可能性がある。前回、工場受注が同程度の伸びを記録した2025年5月には、その翌月にS&P500種株価指数が2.3%上昇し、10年物国債利回りは12ベーシスポイント上昇した。
米国の製造業の強さとは対照的に、海外では弱さが見られる。中国国家統計局のデータによると、5月の中国の公式製造業購買担当者景況指数(PMI)はちょうど50に低下し、2月以来の低水準となった。世界第2位の経済大国は、進行中のエネルギー危機と持続的な内需問題に直面している。
次回の5月分の米工場受注統計は7月上旬に発表される予定。エコノミストは、4月の急増が持続的な回復の始まりなのか、それとも航空機受注による一過性の押し上げに過ぎないのかを注視する。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。