主なポイント:
- UBSは、市場が2026年7月のFRB利上げの確率を過小評価していると警告
- ケビン・ウォーシュ議長はインフレ抑制に先制的なアプローチを示唆
- UBSによれば、現在の市場価格は7月利上げの確率を約30%と織り込んでいる
主なポイント:

UBSグループAGによれば、市場は今月にも実施される可能性のある連邦準備制度理事会(FRB)の利上げリスクを過小評価しており、ケビン・ウォーシュ議長はインフレに対してより先制的な姿勢を示している。
UBSグループAGによると、投資家はFRBが早ければ7月にも利上げを実施する可能性を過小評価しており、ウォーシュ議長はインフレに対するより積極的な姿勢を示している。
「市場は7月利上げの確率を約30%と見積もっているが、議長が先制的に行動する用意があると表明したことを踏まえると、我々はこれは低すぎると考えている」とUBSのマクロ戦略責任者フランク・フライト氏はリポートで述べた。
UBSのベースラインシナリオでは、今年は9月と12月の2回の利上げを予想しているが、フライト氏はリスクはより早期の利上げに傾いていると指摘。さらに、7月の雇用統計は上方サプライズリスクを伴い、引き締めの根拠をさらに強化する可能性があると付け加えた。
7月の利上げはハト派的なサプライズとなり、広範な市場の価格再形成を引き起こし、ドルを強化する一方、株式から暗号資産に至るまでのリスク資産に重しとなる可能性がある。FRBの次回政策会合は7月28〜29日に予定されている。
今年初めに中央銀行のトップに就任したウォーシュ氏は、水曜日の初めての主要な公式講演で、FRBの独立性とインフレ抑制へのコミットメントを強調し、ドナルド・トランプ大統領の利下げ要求を事実上退けた。この発言は、フライト氏が指摘した先制的アプローチと一致する。
クロスアセットへの影響
予想よりも早い利上げは、短期国債利回りを押し上げる可能性が高く、特に2年債は利上げ経路の変化に敏感に反応する。ドルは主要通貨に対して上昇する一方、株式市場、特に不動産や公益事業などの金利敏感セクターは逆風に直面する可能性がある。ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種株価指数はハト派的なFRBサプライズの後、週平均で1.2%下落する傾向がある。
注目の雇用統計
8月7日発表予定の7月雇用統計は、FRBの政策判断の重要な材料となる。非農業部門雇用者数は過去3カ月間で月平均約18万人の増加となっており、これを大幅に上回る数値が出れば、7月利上げの根拠が固まる可能性がある。失業率は現在、歴史的低水準付近にあり、FRBには労働市場を損なう心配なくインフレ対策に集中する余地がある。
もしデータが7月利上げを支持するものであれば、市場が織り込む確率は急速に50%以上にまで再調整される可能性があるとフライト氏は述べた。そうでなければ、FRBは9月まで待つという選択肢を残し、2回利上げのベースラインシナリオは維持される。重要な変数は、ウォーシュ氏の先制的なレトリックが次回会合で実際の行動に移されるかどうかである。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。