- 主なポイント:
- UBSはリンク・リートの目標株価を12.4%引き上げ47.2香港ドルとし、「買い」評価を継続しました。
- 同行は、自社株買いの資金源となり得る340億香港ドルの非中核資産を特定しました。
- UBSは、市場がこのアセットリサイクル戦略によるリレーティングの可能性をまだ織り込んでいないと指摘しています。

UBSは、リンク・リート(00823.HK)の目標株価を42香港ドルから47.2香港ドルに引き上げました。アセットリサイクルと自社株買いによる大幅な上昇余地が、同社のバリュエーションにまだ反映されていないとの見解を示しています。
同投資銀行はリポートの中で、この不動産投資信託(REIT)の「買い」評価を継続し、非中核資産の戦略的な売却が株主にとって大きな価値を引き出す可能性があると主張しました。新しい目標株価は、前回の数値から12.4%の上昇となります。
今回の引き上げは、売却可能な総資産の約15%に相当する340億香港ドルの潜在的な非中核保有資産を特定したことに基づいています。UBSは、シンガポール、オーストラリア、英国での最近の資産売却に続き、リンク・リートは次に中国の物流資産や、広州および北京の業績不振なショッピングモールの売却を検討する可能性があると示唆しました。
資産売却については強気の見通しを示す一方で、UBSは短期的にはファンダメンタルズが脆弱であることを認めました。同行は、リンク・リートの2026年度の1ユニット当たり分配金(DPU)が前年比8%減の2.51香港ドルになると予測しています。また、香港のリテール・ポートフォリオの賃料改定率も-8%とマイナス圏にとどまると予想しています。
しかしUBSは、大規模な資本還元の可能性が、目先の運営上の逆風を上回ると考えています。リポートは、リンク・リートの現在の配当利回りが6%を超えており、5.3%から5.8%の範囲にあるハンルン・プロパティーズ(恒隆地産)やワーフREIC(九龍倉置業)などの競合他社よりもすでに魅力的であることを強調しました。
資産売却と自社株買い戦略の成功は、同リートにとって大きなリレーティング(再評価)の触媒となる可能性があります。投資家は、5月28日に発表される通期決算での詳細な計画に注目することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。