主な内容:
- 第1四半期の純利益は前年同期の43億元から25億元へ42%減少
- 第2四半期の収益成長率見通しは3%〜8%と、第1四半期の17%から急減速
- 中国独占禁止規制当局がTrip.comを独占的行為の疑いで調査中
主な内容:

Trip.com Groupが発表した第1四半期の純利益は25億元(3億6300万ドル)で、前年同期比42%減少した。また、マクロ経済の逆風と規制当局の調査が中国のオンライン旅行最大手を圧迫する中、同社はここ数年で最も低い収益成長率を予想した。
「マクロ環境は依然として厳しく、第2四半期には慎重な姿勢を取っている」と経営陣は決算説明会で述べ、マクロ経済の不確実性、エネルギーコストの高騰、地政学的な緊張を理由に挙げた。
3月31日までの3カ月間の収益は17%増の162億元となり、コンセンサス予想の159億元を上回った。ブルームバーグがまとめたデータによると、調整後1株当たり利益は0.83ドルと、アナリスト予想の0.91ドルを下回った。同社の国際事業は明るい材料で、グローバルプラットフォームの総予約額は約65%急増し、インバウンド旅行予約は約90%増加した。
香港上場の株価は10.6%急落し31.60香港ドルと、2024年8月以来の安値となった。米国預託証券(ADR)は12.5%下落して40.48ドルとなり、ナスダック・ゴールデンドラゴン・チャイナ指数を2.7%押し下げた。この売り浴びせで約45億ドルの時価総額が消失した。
下落の主な引き金は第2四半期の見通しだった。Trip.comは前年同期比で収益成長率がわずか3%〜8%になると予想。第1四半期の17%から大幅な減速となる。このガイダンスは純収入が約22億〜23億ドルであることを示唆しており、アナリスト予想の24億ドルを下回る。
投資家の懸念に拍車をかけたのは、Trip.comが中国国家市場監督管理総局から独占的行為の疑いで調査を受けていることを開示した点だ。同社は規制当局と協力していると述べたが、この調査により多額の罰金が科せられたり、事業運営の変更が求められる可能性があると警告した。
この急落により、Trip.comのバリュエーションは約2年ぶりの低水準となり、30香港ドル近辺のサポートラインが試されている。投資家は規制当局の調査に関する最新情報と、国内旅行市場の減速の中で国際事業の成長モメンタムを維持できるかどうかに注目するだろう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。