Key Takeaways:
- ウォール街のテスラ第2四半期納入コンセンサスは40万6,024台
- ゴールドマン・サックスは欧州と中国の好調なデータを理由に予想を42万台に引き上げ
- 40万6,000台超えとなれば、前年同期比成長は2四半期連続に
Key Takeaways:

テスラは7月2日、まさに運命を分ける納入試験に直面する。ウォール街のコンセンサスは40万6,024台。少なくとも大手銀行2行はこれを上回る着地を予想しており、年初来17%下落している株価の反転につながる可能性がある。
「データは上振れを示唆している」とゴールドマン・サックスのアナリスト、マーク・デラニー氏は述べた。同氏は第2四半期の納入予想を40万5,000台から42万台に引き上げた。その根拠として、5月までの欧州登録台数が前年同期比で約85〜90%増加し、中国でも高単数桁の成長が見られる点を挙げている。
テスラが22のセルサイド予想を集計したコンセンサス40万6,024台の内訳は、Model 3およびModel Yが39万2,625台、その他車両が1万2,978台である。ゴールドマンの42万台予想とバークレイズの41万8,000台予想は、いずれも中央値の40万8,609台を大きく上回る。RBCキャピタルのトム・ナラヤン氏は40万5,000台を見込み、アウトパフォーム評価と475ドルの目標株価を維持。一方ベアード社の39万2,900台予想は、アウトパフォーム評価と522ドルの目標株価を掲げながらも、大手証券の中で最も保守的な数字となっている。
納入実績が40万6,000台以上となれば、テスラは前年同期比成長を2四半期連続で達成することになる。これは年率ベースで2年連続の減少を経ての反転となる。同社は2025年第2四半期に38万4,122台を納入(前年比14%減)、2026年第1四半期には35万8,023台を納入した。第1四半期の生産台数は40万8,386台で、5万台超の在庫残が生じていた。コンセンサスを達成できれば、この在庫過剰が解消に向かっているシグナルとなる。逆に39万台を下回れば、そのギャップは拡大していることを示すことになる。
焦点は納入台数だけではない。2026年通年のコンセンサスは165万4,808台で、2025年の163万6,129台からわずか1%強の成長にとどまる。この数字は3月以来、すでに約3万5,000台引き下げられている。エネルギー貯蔵事業の展開規模は、前期比36%増の13.8GWhと予想されているが、詳細は7月22日の決算説明会まで公表されない。その場では、自動車事業の粗利益率やサイバーキャブの生産スケジュールに関する最新情報も投資家の注目材料となる。
TSLA株の保有者にとって、40万6,000台超えの納入は、需要低迷期入り以来、最も信頼性の高い需要回復シグナルとなるだろう。ただしゴールドマンは中立(Neutral)評価と375ドルの目標株価を据えており、株価はすでにある程度の回復を織り込んでいる可能性がある。納入発表後の次のカタリストは7月22日の決算説明会であり、そこで示されるマージンデータとロボタクシーの進捗が、このセンチメント転換が持続可能かどうかを決定づける。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。