主なポイント:
- ストラテジーのマイケル・セイラー会長、6月に22億ドルのビットコイン購入を実行
- 同社のビットコイン保有総額は50万BTC超、約320億ドル相当に
- FRBの利上げリスクやイラン情勢の不透明感の中、セイラー氏の積極戦略は継続
主なポイント:

ストラテジーのマイケル・セイラー会長は今月、ビットコイン購入に22億ドルを追加投入した。地政学的な不確実性がリスク資産の見通しを曇らせる中、暗号資産最大手への同社の賭けを拡大する動きだ。
「現在の水準でビットコインを取得する機会は、企業財務にとって世代に一度のエントリーポイントである」とセイラー氏は声明で述べた。「われわれは引き続き積み立てを継続する意向だ」
今回の購入により、ストラテジーのビットコイン総保有量は50万BTCを超え、時価で約320億ドルに達した。同社は2020年以降、ビットコインの取得に約160億ドルを投じており、平均取得価格は1BTCあたり約3万2000ドルとなっている。ビットコインは月曜日に6万4400ドルで取引され、1月に記録した史上最高値の10万9000ドル超から下落している。
今回の買い付けラッシュは、市場が相反する複数のシナリオに直面する中で行われた。原油価格を一時的に押し下げリスクセンチメントを改善させた米イラン停戦合意は崩壊し、イランが再びホルムズ海峡を封鎖、トランプ大統領は新たな軍事行動を警告している。連邦準備制度(FRB)のタカ派シフトにより、市場は12月までに利上げが実施される確率を90%と織り込んでおり、投機的資産にさらなる圧力がかかっている。
セイラー氏の戦略は、ストラテジーの株主にとって大きなリスクを伴う。同社の時価総額はビットコイン価格と強い相関関係を示すようになっており、ボラティリティを増幅させている。ストラテジー株は2026年のピークから18%下落し、同期間にS&P500が4%上昇したのを大きく下回っている。同社は債券発行と株式売却の組み合わせで購入資金を調達しており、この構造は上昇局面と下落局面の双方を増幅させる。
ストラテジーの次の焦点は、8月上旬に予定される第2四半期決算発表となる。投資家はビットコインの価格変動が同社のバランスシートに与える影響や、追加の資金調達計画の有無を精査することになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。