主なポイント:
- シルバー(XAG/USD)は61.00ドルに下落、2025年11月以来の安値
- 10年債利回りが4.5%を突破、利回りを生まない貴金属を圧迫
- 重要なサポートは61.00〜61.01ドル;これを下回れば60.00ドルへの道が開かれる
主なポイント:

シルバーは1オンス当たり61.00ドルに下落し、7カ月ぶりの安値を記録した。米国債利回りの急上昇が貴金属の重石となった。
Tradewebのデータによると、米10年債利回りは4.5%を超えて上昇し、2年債利回りは4.23%に達して16カ月ぶりの高水準となった。CMEグループのFedWatchツールによれば、市場では9月のFRB引き締め確率を70%と織り込んでいる。4月のCPIが3.8%に加速し、生産者物価指数が6%に達したことを受けての動きだ。
シルバーは200日移動平均線を4営業日連続で下回って推移し、上昇トレンドラインも3日連続で割り込んでいる。これは2025年4月上旬以来、初めてとなる重要な水準の試しとなっている。61.00ドルを明確に下回れば、心理的節目である60.00ドル、さらにはフィボナッチ・エクステンション・レベルに基づき59.00ドルへの道が開かれる可能性がある。
サポートゾーン、61.00ドルで正念場
61.00ドル台は3月以来のサポートとして機能しており、当時シルバーは61.01ドルで修正安値をつけた。2週間前には61.51ドルのやや高いスイングローが形成され、週足チャートでは潜在的「ドジはらみ」ローソク足パターンが出現している。63.64ドル付近にある50週移動平均線もサポートを提供しており、このゾーンの重要性が強まっている。
上値では、まず6月19日の安値である63.34ドルがレジスタンスとなり、次いで20日移動平均線の70.16ドル付近、直近のスイング高値である71.56ドルが控える。これらの水準を回復して初めて、全体のテクニカル見通しが改善する可能性がある。
現在の水準でシルバーは2026年のピークである89ドル超から約28%下落しており、50週移動平均線とほぼ同水準にある。一方、金は4,500ドル近辺でより強靭な保ち合いを続けている。次の方向性を決める材料は、7月1日に発表される6月の米個人消費支出(PCE)報告書であり、金利見通しを左右することになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。