主なポイント:
- シェルは6月12日から7月14日まで、30億ドルの自社株買いプログラムを停止
- この停止は、164億ドルのARC買収に伴う証券法上の要件によるもの
- ARC株主は7月14日に本件を投票、承認には66%の賛成が必要
主なポイント:

シェルは、ARCリソーシズ社の164億ドル買収を進める中、7月14日まで30億ドルの自社株買いプログラムを停止した。
ロンドンに本拠を置くエネルギー大手は声明で、ARCの株主向け回覧文書の公表を受けて、証券法によりこの停止が義務付けられていると述べた。
今回の自社株買い停止は、シェルが5月に四半期の買い戻し計画を35億ドルから30億ドルに減額したことに続く。ARCの買収は、2016年のBGグループ買収以来シェルにとって最大の案件であり、カナダの同社生産者を1株当たりC$32.80(30日平均に対し20%のプレミアム)と評価している。ARC株主は、保有株1株当たりC$8.20の現金とシェル株0.40247株を受け取る(現金25%、株式75%の構成)。
この買収により、シェルはARCの生産基盤(約60%が天然ガス、40%がオイル液状体)へのアクセスを得ることになる。これらの資産は、LNGカナダ輸出施設に供給するシェルの既存カナダ資産の近くに位置している。シェルは同プロジェクトの40%を保有しており、アジア市場向けに液化天然ガスを供給する体制にある。
シェルは、停止期間中に買い戻されなかった株式は、取締役会の承認を条件に、残りの2026年買い戻しプログラムに組み込まれる可能性があると述べた。ARC株主は7月14日に本件を投票する予定で、承認には少なくとも66%の支持が必要となる。
自社株買いの停止は、シェルが短期的な株主還元よりも、変革をもたらすARC買収を優先していることを示している。投資家は、今回の買収における次の主要マイルストーンとして、7月14日の株主投票に注目するだろう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。