主なポイント:
- ServiceNow株は6月に20%下落し、5月の41%上昇分の一部を消失
- 第1四半期のサブスクリプション収入は22%増の37億ドル
- AIによる破壊的影響への懸念が続くなか、株価はPER63倍で取引
主なポイント:

ServiceNowの株価は6月に20%下落した。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのデータによると、エージェント型AIがワークフロー自動化企業としての同社の市場ポジションを脅かすかどうかを投資家が模索していることが背景にある。
「市場は、エージェント型AIがSaaS業界をどう再形成するかを評価しようとしている」と、ゴールドマン・サックスアナリストのKash Rangan氏はリサーチノートで述べた。「ServiceNowの力強い第1四半期決算は、懸念が行き過ぎである可能性を示唆しているが、バリュエーションに誤差の余地はほとんどない。」
この下落は、強気なアナリスト格付けを背景に5月に41%の反発を見せた後に発生した。ServiceNowは2026年第1四半期にサブスクリプション収入37億ドル(前年比22%増)、残存履行義務277億ドル(同25%増)を計上。同社は高い収益性と強力なキャッシュフローを誇り、今年度残りの期間も同様のパフォーマンスを見込むとガイダンスを示している。
この売り浴びせは、エージェント型AIがSaaS企業に与える影響をめぐるより広範な議論を反映している。現在では、開発者はSaaSプラットフォームが従来担ってきたタスクを自動化するAIエージェントを作成できるようになり、月額サブスクリプションモデルを陳腐化させる可能性がある。ServiceNowはこれに対抗し、AIツールを含むクライアント業務を監督するControl Tower製品を投入。同社のプラットフォームは8500社の顧客業務に組み込まれており、同社はこれを高いスイッチング障壁と位置づけている。
PER63倍、株価売上高倍率8倍で取引されるServiceNowのバリュエーションは、成長が減速した場合にマルチプル圧縮の影響を受けやすい。S&Pグローバルのデータによると、6月の株価下落により年初来の損失は約12%に拡大。エージェント型AIの時代において、エンタープライズソフトウェア企業に対する市場の期待値が引き続き調整されている。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。