主なポイント:
- Rocket Labが2つの科学ミッション向けに3回のElectronロケット打ち上げでNASA契約を獲得
- 契約発表により時間外取引で株価が5%上昇
- TSIS-2ミッションは契約締結からわずか7カ月後に打ち上げ予定
主なポイント:

Rocket Labは、2027年初頭から開始される2つのNASA科学ミッション向けに3機のElectronロケットを打ち上げる。これは同社にとって最新の政府契約獲得となる。
Rocket Lab Corp.は、2つの科学ミッション向けに3回のElectronロケット打ち上げでNASA契約を獲得した。この契約により時間外取引で株価は5%上昇し、同社の政府事業が深化している。
「Electronは信頼性、軌道投入精度、オンデマンド打ち上げ能力の代名詞となっており、私たちは10年近くにわたりNASAミッションにこれを提供してきました」とRocket Labの創業者兼CEOであるサー・ピーター・ベック氏は述べた。
本契約は、ニュージーランドのRocket Lab打ち上げ施設1から実施されるNASAのPolSIRおよびTSIS-2ミッション向け打ち上げを対象とする。PolSIR向けには2回の連続したElectron打ち上げが予定されており、熱帯地域の高高度氷雲を調査する2機のCubeSatを配備する。これは早くとも2027年6月の予定である。TSIS-2は、オゾン層回復と大気質の予測に役立つ太陽放射量を測定するミッションで、別途打ち上げが2027年初頭に予定されており、契約締結からわずか7カ月後の実施となる。
今回の契約獲得により、Rocket Labは小型衛星打ち上げにおけるNASAの優先供給業者としての地位を強化した。これまでに90回以上のElectron飛行実績がある。同社は中型打ち上げミッション向けの大型ロケットNeutronも開発中であり、今後のNASA業務にはAspera天体物理学ミッションやLOXSAT軌道上燃料補給実証実験なども含まれている。
Rocket Labが選定された理由は、Electronの軌道投入精度にある。同社によれば、目標軌道に対しメートル単位で衛星を投入できるのに対し、業界標準はキロメートル単位の精度であるという。PolSIRミッションでは、2機のCubeSatをそれぞれ異なる52度傾斜軌道で飛行させ、科学者が日次、季節、年次のサイクルにわたって氷雲データを比較できるようにする必要がある。
TSIS-2ミッションは、機動的な打ち上げサービスへの需要の高まりを浮き彫りにしている。NASAは目標打ち上げ日のわずか7カ月前に本打ち上げを予約した。これは、大口ペイロード向けにSpaceXなどの大手プロバイダーが対応できないことが多いスケジュールである。紫外線、可視光線、赤外線の波長にわたる太陽の明るさの測定データは、天気予報や気候研究に使用される地球システムモデルに活用される。
Rocket Labは国防総省、NASA、民間宇宙市場全体で契約を獲得し、収益基盤を多様化している。同社の宇宙船および衛星コンポーネントは、月、火星、金星への探査を含む1,700以上のミッションを支援してきた。Planet LabsやBlackSkyなどの競合企業も政府事業を拡大しており、Planet Labsは最近、ドイツ政府から2億4000万ユーロの契約と、米国家地理空間情報庁から8桁の契約延長を獲得している。
Rocket Labの株価は、水曜日の取引終了時点で今年に入り40%以上上昇しており、ブルームバーグがまとめたデータによると、2026年の予想売上高の約12倍で取引されている。今回のNASA契約獲得は、投資家が宇宙関連企業のバリュエーションを精査する中、同社の小型打ち上げビジネスモデルに対するさらなる裏付けとなる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。