主なポイント:
- リップルは5月28日に6000万XRPを単一取引で送金した。
- 米国によるイラン空爆を受け暗号資産市場全体が下落し、XRPは1.28ドルに急落。
- 価格下落局面での大口トークン移動は、売り圧力への懸念をしばしば強める。
主なポイント:

リップルは5月28日、単一取引で6000万XRPを移動した。これは同トークンが暗号資産市場全体の売り浴びの中、1.28ドルに下落する中での動きとなった。
この送金は、主要ネットワーク上の大口暗号資産取引を監視するブロックチェーン追跡サービスWhale Alertにより確認された。
6000万XRP(現在の価格で約7680万ドル相当)は、XRPが2025年7月に記録した過去最高値3.65ドルを65%下回る水準で取引される中での送金となる。米国によるイランへの新たな空爆を受け暗号資産市場は下落し、ビットコインとイーサリアムも値を下げている。
リップルは約416億XRPトークンを管理しており、毎月10億XRPをエスクローからリリースしている。過去の事例では、相場下落時の大口送金は潜在的な売り圧力に対する個人投資家の懸念を歴史的に強めてきたが、同社はこうした動きを日常的な資金管理であると説明している。
今回の送金は、リップルに対する規制当局の監視が高まる時期と重なる。エリザベス・ウォーレン上院議員は5月18日、通貨監査局(OCC)に書簡を送り、リップルを含む9つの暗号資産企業に付与されたナショナル・トラスト・チャーター(国法銀行免許)は国家銀行法に違反すると主張した。OCCは6月1日までに回答を求められている。
XRPは今年、相反する2つの力に挟まれている。一方では、5月14日の上院銀行委員会通過となったCLARITY法や2025年8月のSEC訴訟却下など規制面の進展が主要な法的障害を解消した。他方では、イラン空爆のようなマクロショックや、リップルのエスクローリリースによる継続的なトークン供給過剰が、2026年大半にわたって価格を1.50ドル以下に抑えている。
今回の6000万XRPの送金は、XRPの循環供給量約610億トークンの約0.1%に相当する。単独で市場を動かすほどの規模ではないが、急落局面というタイミングから、トレーダーはこのデータポイントを6月1日のOCC期限やCLARITY法の上院本会議採決への道筋とともに注視することになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。