主なポイント:
- ナスダックはテキサス株式市場(TXSE)の2026年開設に向け、取引技術を提供する
- オプションズ・テクノロジーは既に同取引所への顧客アクセス提供を開始
- 本提携は、NY&Eとナスダックの市場支配への挑戦を強化する
主なポイント:

ナスダックがテキサス株式市場に取引技術を提供する決定は、新興取引所がNY&Eとナスダック自身による米国株式取引における数十年にわたる支配に挑戦できるという、これまでで最も強いシグナルとなる。
ナスダックはテキサス株式市場に取引技術を提供すると、同新興取引所が6月23日に発表した。これは、NY&Eとナスダックによる米国株取引の複占体制を打破しようとする競合相手を支援する動きだ。本提携により、TXSEは計画されている開業時点から、ナスダックのマッチングエンジンや監視システムを含む市場インフラを利用できるようになる。
市場インフラプロバイダーのオプションズ・テクノロジーは、既に同社の顧客に対してテキサス取引所への即時アクセス提供を開始したと発表し、新取引所のデビューに向けたエコシステムの支援が拡大していることを浮き彫りにした。
ブラックロックやシタデル・セキュリティーズなどの投資家が支援するテキサス株式市場は、ニューヨークに拠点を置く取引所に代わる低コストの選択肢として位置づけられている。ナスダックとの提携は、主要なインフラの障壁を取り除き、TXSEが取引プラットフォームをゼロから構築するのではなく、上場と取引高の呼び込みに注力できるようにする。
この動きは、金利環境の変化に米国市場全体が対応している時期に起きている。米連邦準備制度理事会(FRB)は水曜日、政策金利を3.50%〜3.75%に据え置き、ケビン・ウォーシュ議長は就任後初の記者会見でタカ派的な姿勢を示した。FRB政策当局者の約半数は、今年の利上げを見込んでいると、会合後に公表された最新予測で明らかになった。インフレは依然として中央銀行の目標である2%を大きく上回っている。
TXSEにとって、ナスダックとの提携は、独自に構築するには数年と数億ドルを要したであろう、実績のある取引エンジンと監視システムを提供するものだ。TXSEは2026年の開業目標以外に具体的な開始日をまだ明らかにしていないが、今回の技術契約は開発が順調に進んでいることを示唆している。
テキサス取引所の成功は、米国株式取引の大部分を掌握するNY&Eとナスダックから上場企業と取引高をどれだけ引き寄せられるかにかかっている。TXSEは、テキサス州に拠点を置く企業の増加と低い規制コストを活かし、ビジネスに優しい代替案として売り込んでいる。仮にTXSEが米国の取引活動のごく一部でも獲得すれば、既存の取引所に手数料の引き下げとサービスの向上を迫る可能性があり、これは投資家と上場企業の双方にとって有益な競争力学となる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。