要点:
- リヨン証券は、中国石油(ペトロチャイナ)の投資判断「アウトパフォーム」を継続し、同社H株の目標株価を12香港ドルに設定しました。
- 同行は、原油価格上昇の反映にタイムラグがあることから、同社がその恩恵を受け、第2四半期にさらに力強い成長を遂げると予想しています。
- ブレント原油は最近、4年ぶりの高値となる1バレル126ドルに達し、エネルギー株を押し上げましたが、消費者向けセクターには圧力をかけています。
要点:

リヨン証券は、地政学的緊張を背景とした原油価格高騰の恩恵を受ける上で、国営エネルギー大手の中国石油(ペトロチャイナ)が最も有利な立場にあるとして、同社の目標株価を12香港ドルに引き上げました。
リヨン証券は4月30日のリサーチレポートの中で、「第1四半期の決算は堅調だったが、3月以降の原油価格上昇によるプラスの影響はまだ反映されていない」と述べています。投資判断「アウトパフォーム」を継続した同行は、第2四半期に大幅な増益を見込んでいます。
この強気な見通しは、ブレント原油先物が4年ぶりの高値まで急騰し、一時1バレル126ドルをつけた中で発表されました。リヨン証券はまた、中国石油のA株に対しても15.9元の目標価格を設定しました。価格の急騰は生産者に利益をもたらす一方、オーストラリアのスーパーマーケットからインドの家庭に至るまで、世界経済の他の部分を圧迫しています。オーストラリアでは、インフレ懸念からベンチマークのASX 200指数が8営業日連続で下落しました。
エネルギーコスト高騰の二面的な影響は明らかで、オーストラリアのエネルギー生産会社ウッドサイドとサントスの株価がそれぞれ1.51%、2.96%上昇した一方で、スーパーマーケット大手のウールワース・グループは7.78%急落しました。ウールワースは、仕入先が燃料コストの上昇を補うために値上げを要求し始めており、消費者の食料品代を押し上げる恐れがあると警告しています。
中国石油の目標株価引き上げは、エネルギー生産者が市場のボラティリティから直接利益を得る一方で、そのボラティリティが広範な経済的逆風を生み出しているという、市場の乖離が拡大していることを浮き彫りにしています。投資家は、予想される収益急増が現実のものとなるかどうか、8月の中国石油の第2四半期決算に注目することになります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。