主なポイント:
- ロッキード・マーティンがウルトラ・マリタイムを34.5億ドルの現金で買収
- ソナー、ソノブイ、魚雷防御システムをポートフォリオに追加
- 取引は規制当局の承認を経て2026年下半期に完了見込み
主なポイント:

ロッキード・マーティンによる34.5億ドルのウルトラ・マリタイム買収は、海軍各陣営が対潜水艦戦能力の近代化を競う中、防衛産業セクターにおける最新の統合案件となる。
ロッキード・マーティンは月曜日、ウルトラ・マリタイムを34.5億ドルで買収することで合意した。これにより、同盟海軍が水中戦技術への支出を加速させるなか、ソナーや魚雷防御システムを自社ポートフォリオに加えることになる。
「水中領域における優位性は、最も迅速に行動し、最も効果的に連携する者にもたらされる」とロッキード・マーティン・ロータリー・アンド・ミッション・システムズ社長のステファニー・C・ヒル氏は述べた。「ウルトラ・マリタイムとの統合により、米国および同盟国に対し、最も先進的な水中・対潜水艦戦能力を提供するというコミットメントを加速する」
本全額現金取引の評価額は、ロッキード・マーティンの時価総額1256億ドルの約2.7%に相当する。アドベント・インターナショナルが2022年に買収したウルトラ・マリタイムは、ソノブイ、曳航ソナーアレイ、艦底ソナーシステム、自律型海洋センシングプラットフォームを同盟海軍向けに開発している。シティがロッキード・マーティンの財務アドバイザーを務め、ホーガン・ロヴェルズ・キャドワラダーが法律顧問、フリード・フランクが税務アドバイザーを担当した。
今回の取引は、中国の海洋拡大と水中インフラ投資が対潜水艦戦システムへの需要を押し上げるなか、防衛請負企業がニッチな海洋技術プロバイダーを統合する広範な動きを反映している。ロッキード・マーティンは、規制当局の承認を条件に、本取引を2026年下半期に完了する見込みとしている。
アドベントの下でのウルトラ・マリタイムの立て直し
アドベント・インターナショナルが2022年にウルトラ・マリタイムに出資した時点では、同社はミッションクリティカルな技術を有していたものの、投資不足により顧客への完全な価値提供には至っていなかったと、アドベントのマネージング・パートナーでウルトラ・エレクトロニクスの取締役会長を務めるショネル・マラニ氏は述べた。4年にわたり、アドベントはウルトラ・マリタイムの産業能力を強化し、次世代自律型ソリューションを開発した。売却価格はその立て直しを反映しており、アドベントは2022年の参入時に対してプレミアムで出口を迎えた。
防衛投資家にとっての取引の意味
ロッキード・マーティンの株価は月曜日に544.75ドルで取引され、52週レンジ(410.11ドル~692.00ドル)の中間付近で推移している。同銘柄の株価収益率(PER)は26.38倍、配当利回りは2.5%である。本買収はロッキード・マーティンの海洋防衛におけるアドレス可能市場を拡大する。この分野では、国家主体による水中脅威の高まりを受け、同盟国政府が予算を増額している。ウルトラ・マリタイムの輸出可能な製品群、特にソノブイや曳航ソナーアレイは、ロッキード・マーティンに、これまで欧州の防衛プライム企業に委ねられてきた国際的な海軍契約を争うためのより広範なプラットフォームを提供する。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。