主なポイント
- 第1四半期の売上高は1億4,310万ドルで、前年同期比38%増となり、市場予想を4%上回りました。
- 2026年通期の売上高および調整後EBITDAのガイダンスを引き上げた一方、第1四半期の月間アクティブユーザー数(MAU)は予想を下回りました。
- 将来の成長を占う重要指標であるMAUの未達が嫌気され、オーストラリア証券取引所での株価は下落しました。
主なポイント

Life360 Inc.(NASDAQ: LIF)は、第1四半期の売上高が38%急増したことを受け、2026年通期の見通しを引き上げましたが、ユーザー数の伸びが予想を下回ったことで、オーストラリア市場に上場している同社株は下落しました。
位置情報共有およびセーフティサービスを展開する同社は、サブスクリプションおよび広告事業への自信を背景に、通期の調整後EBITDA予想を1億3,000万ドルから1億4,000万ドルの範囲に、売上高予想を6億5,000万ドルから6億8,500万ドルの範囲にそれぞれ上方修正しました。
同社の第1四半期決算は、売上高・利益ともに力強いパフォーマンスを示しました。
財務面では予想を上回ったものの、投資家は月間アクティブユーザー数(MAU)が9,780万人と、アナリスト予想の約9,880万人に届かなかったことを重視し、オーストラリア証券取引所(ASX)に上場する同社株は約6%下落しました。
今回の決算はLife360にとって強弱入り混じる内容となりました。売上高と利益は予想を超えたものの、ユーザー獲得の鈍化が市場の大きな懸念材料となっています。モルガン・スタンレーのアナリストは以前、MAUの伸びが鈍化すればネガティブな反応を招くリスクがあると指摘していました。同社は通期のMAU成長率目標を17〜20%に据え置いており、これは下半期に成長の加速が必要であることを示唆しています。
特筆すべき明るい材料は広告部門で、売上高が329%急増して1,970万ドルに達しました。同社がこの指標を個別に開示したのは今回が初めてであり、Nativo社の買収統合の成功とLife360 Adsプラットフォームの規模拡大が浮き彫りになりました。営業キャッシュフローも42%増の1,720万ドルと堅調に推移しました。
ガイダンスの上方修正は、強力な収益化と広告事業の成長が、成熟しつつあるユーザーベースへの懸念を払拭できるという経営陣の自信の表れと言えます。投資家は今後、通期の成長目標の妥当性を確認するため、第2四半期にユーザー数の伸びが再加速するかどうかに注目することになります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。