主なポイント:
- BofA証券はKuaishouに対する「買い」評価を維持、目標株価は63HKD
- Kling AIはポストマネー評価額180億ドルで最大30億ドルを調達
- プレマネー評価額150億ドルは、Klingの年間経常収益(ARR)5億ドルの約30倍に相当
主なポイント:

BofA証券は、短尺動画プラットフォーム企業であるKuaishou Technology(01024.HK)に対し、「買い」評価と63HKDの目標株価を維持した。同社がKling AI部門の再編と資金調達を発表し、同事業の評価額が最大180億ドルに達したことを受けての措置である。
「プレマネー評価額150億ドルは、2026年3月期までのKlingの年間経常収益(ARR)5億ドルの約30倍、および2027年の弊社予想株価売上高倍率(PSR)の約14倍に相当する」とBofA証券はリポートで述べている。
この発表を受け、Kuaishouの株価は6.8%上昇し、終値は43.20HKDとなった。63HKDの目標株価は、この水準から約46%の上値余地を示唆する。Kling AI部門は、21の投資家から初期調達額20億ドルを確保し、増資契約により総額30億ドルまでの調達が可能となっている。資金調達後、従業員インセンティブ制度の完全活用を経て、KuaishouのKlingに対する保有株は68.33%に希薄化される見込みである。
今回のスピンオフは、Kuaishouにとって重要な価値創出の機会となる。同社のコア事業である短尺動画事業は、AIコンピューティングインフラ費用の増加によりマージン圧力に直面している。BofAによれば、Klingのプレマネー評価額150億ドルは、同業のMinimaxの約15倍、Knowledge Atlasの70倍超と比較される。この資金調達ラウンドにはTencent Holdings Ltd.も参加しているが、Tencentは別途、Kuaishou株の約15億ドル分(1株あたり43.25HKD)を売却し、保有比率を9.37%に引き下げている。
「買い」評価と63HKDの目標株価の維持は、Klingの独立評価額がKuaishouのコア事業を超えて株主価値を引き出せるとのBofAの確信を示している。投資家は、8月中旬に予定されているKuaishouの中間決算に注目するだろう。AIインフラ支出がキャッシュフローに与える影響が主要な焦点となる見通しである。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。