主なポイント:
- 2130億円の日本の年金基金が2026年度に暗号資産へ1%配分へ
- SBIレミットがインドネシア、フィリピン、ベトナムでXRP対応の送金を開始
- 日本の機関投資家による暗号資産推進がXRPを重要な決済インフラ資産に位置づける
主なポイント:

日本の年金基金(運用資産2130億円)が2026年度に資産の1%を暗号資産に配分する計画を明らかにした。国内の年金基金レベルでは初となる暗号資産投資の事例となる。
全国企業年金基金の常務理事である菊池あゆみ氏は、「デジタル資産は、一部の伝統的な通貨保有との相関が低いことから、分散投資の手段として有望である」と述べた。
約1200の中小企業の退職資産を管理する同基金は、今回の配分を承認するまでに約6年間にわたりデジタル資産の調査を実施した。投資は個別トークンの直接購入ではなく、大手ヘッジファンドが運用するパッシブファンドを通じて行う計画だ。このポートフォリオ見直しにより、円建て資産の比率は従来の80%から70%に低下し、代わりに先進国通貨、新興国通貨、金、そして暗号資産への配分が新たに加わる。
年金基金の暗号資産投資の動きと同時期に、日本の金融セクターでも暗号資産の統合が加速している。SBIレミットは、リップルおよびSBIリップルアジアと協業し、インドネシア、フィリピン、ベトナムの3カ国を対象とするXRP対応の送金インフラを本格稼働させた。これら3カ国は世界でも有数の送金回廊である。また、大阪取引所は早ければ2028年にもビットコイン先物契約の上場を検討しており、SBI証券、楽天証券、野村證券、大和証券などの主要証券会社も暗号資産関連商品の提供を検討している。
XRPのインフラ的役割と日本のデジタル推進
暗号資産調査企業SMQKEが確認した資料によると、SBIレミットのサービスはXRPのアーキテクチャを活用し、迅速かつ低コストの国際銀行口座送金を実現する。このタイミングは、インドネシア金融サービス庁(OJK)が現実資産(RWA)のトークン化に関する規制枠組みの整備を積極的に進めている動きと合致しており、リップルの既存インフラが同市場で戦略的に優位に立つ可能性がある。
XRPは6月22日時点で1.10~1.25ドルのレンジで推移。相対力指数(RSI)は30近辺で反転を試みており、過去のパターンからも反発が期待されるオーバーソールド圏にある。テクニカル分析によれば、持続的な上昇基調に入るためには、まず1.30ドル、次いで1.50ドルの抵抗線を順にクリアする必要がある。リップル主催の「Ripple Swell 2026」イベントは、短期的なカタリストとしてセンチメントを転換させる可能性がある。
年金基金を超える機関投資家の勢い
全国企業年金基金の決定は、日本の金融セクター全体における暗号資産ビジネス機会の模索が拡大する中で行われた。日経の報道によれば、同基金はデジタル資産間の価格差を利用した裁定取引戦略についても研究を進めている。
日本の規制当局は、暗号資産投資商品へのアクセス拡大につながるルールの見直しを継続的に検討している。大阪取引所が2028年にビットコイン先物を上場する可能性については、今後の規制動向に依存すると同取引所の関係者は述べている。SBI証券や楽天証券は新たなデジタル資産商品の提供を検討する一方、野村證券や大和証券も暗号資産市場に関連する将来の事業機会を評価している。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。