主なポイント:
- Ionic Digitalがナスダック直接上場を申請、ティッカーはIOND
- 同社は最大1080万株の上場を見込む
- 先週、20億ドルのプレマネー評価額で4億ドルを調達
主なポイント:

暗号通貨マイニングからハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)およびAIワークロードへと事業転換したデジタルインフラ企業のIonic Digital Inc.は月曜日、ナスダック・グローバル・セレクト・マーケットへの直接上場により株式を公開すると申請した。ティッカーシンボルはIONDとなる。
米証券取引委員会(SEC)に提出された登録届出書によると、同社は最大1080万株のクラスA普通株を上場する見込みである。従来の新規株式公開(IPO)とは異なり、今回の株式売却は投資銀行による引受は行われない。
「直接上場は、Ionic Digitalのビジネスモデルと成長軌道には市場主導の価格発見プロセスが最も適しているとの確信を反映したものだ」と同社の広報担当者は述べた。Ionic Digitalは本件に関する財務アドバイザーの名称を公表しなかった。
今回の上場申請に先立ち、同社は金曜日に20億ドルのプレマネー評価額で4億ドルの私募資金調達ラウンドを発表していた。このラウンドはAttestor、Oaktree Capital Management、Sachem Head Capital Managementが主導し、CitadelとWeiss Asset Managementが参加した。
Ionic Digitalは2024年に暗号通貨マイニング事業として設立されたが、その後、ハイパースケーラーやエンタープライズ顧客向けにデジタルインフラ資産をリースする事業へと転換し、HPCおよびAIクラウドワークロードに対応している。同社は自らをデータセンターインフラの「ファストトラック・プロバイダー」と位置づけており、AI分野において電力供給の制約や開発期間の長期化がボトルネックとなっている状況に対処するとしている。
直接上場は、SECが登録届出書の審査を完了し、有効宣言を行った後に成立する見込みである。審査プロセスのスケジュールは明らかにされていない。
データセンター容量に対する需要が急増する中、AIインフラ企業の相次ぐ株式市場への参入という流れの一環として今回の動きは行われている。Microsoft Corp.、Amazon.com Inc.、Alphabet Inc.などのハイパースケーラー各社はAIコンピューティング能力の拡大に数百億ドル規模の投資を約束しており、Ionic Digitalのような即時導入可能なキャパシティを提供できるインフラ事業者にとって追い風となっている。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。