主なポイント
- 香港の3月の小売売上高は前年同月比で13%増加し、アナリストが予想していた1桁台後半の成長を上回りました。
- UBSのレポートによると、この堅調な業績は九龍倉置業(WHARF REIC)や希慎興業(HYSAN DEV)などの小売家主銘柄に恩恵をもたらしました。
- 原油高は観光客の消費に対するリスク要因ですが、地元住民の海外旅行の減少が国内消費を下支えする可能性があります。

香港の3月の小売売上高は前年同月比で13%急増し、2月の伸びから加速して市場予想を上回りました。これは、同市の小売家主銘柄にとって追い風となります。
UBSはリサーチレポートの中で、「香港の3月の小売売上高は予想を上回った」と述べ、この結果を九龍倉置業(01997.HK)や希慎興業(00014.HK)といった一般消費財に特化した家主にとってプラスであると評価しました。
小売売上高総額の13%増という数字は、2月の前年同月比12%増から加速しており、1桁台後半の拡大を見込んでいた市場予想を上回りました。変動の激しい自動車や電子機器の販売を除いても、小売売上高は前年比で8%増加しました。
予想を上回るデータは地元の消費需要が旺盛であることを示唆していますが、見通しは一様ではありません。UBSは、依然として高止まりしている原油価格が、本土からの訪問者の1人当たり支出を弱める可能性がある主要な下方リスクであると指摘しました。逆に、香港居住者による海外旅行の減少は国内消費を支える可能性があり、領展房産基金(LINK REIT、00823.HK)などの地域型モール運営者が相対的な受益者となるとの見方を示しています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。