主なポイント
- ハリウッドのフランチャイズ作品中心の夏季ラインナップにより、インドの興行収入シェアは通常の20〜22%から25%以上に拡大する見通しです。
- PVR INOXなどの映画館運営会社は、ハリウッド映画が収益の20〜25%を占めており、プレミアム上映方式がさらに収益を押し上げていると報告しています。
- 『プラダを着た悪魔2』などの続編が牽引するこの傾向は、主要作品の公開を延期し静かな夏となっているボリウッドとは対照的です。
主なポイント

ノスタルジーを原動力としたハリウッド大作の急増により、今夏のインドの興行収入に占めるシェアは25%を超える見通しです。これはボリウッドの伝統的な支配力に挑戦するものであり、映画館運営会社にとっては重要な収益源となっています。フランチャイズ作品や続編の成功は、世界第5位の映画市場におけるコンテンツ戦略と投資のあり方を変えつつあります。
「今年のハリウッドのラインナップは強力であり、観客動員数と収益の両面でこれらの作品には大きな期待を寄せています」と、PVR INOXのエグゼクティブ・ディレクター、サンジーヴ・クマール・ビジリ氏は述べました。同氏は、海外作品がIMAXや4DXなどのプレミアム上映方式にも観客を惹きつけ、さらなる収益増につながっていると指摘しました。
この傾向を牽引しているのは、金曜日に公開され、世界全体で5,000万ドルのオープニング興行収入を記録した『プラダを着た悪魔2』です。これに続き、『スター・ウォーズ:マンダロリアン&グローグー』、『トイ・ストーリー5』、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』といった期待作が控えています。通常、ハリウッド作品がインドの年間興行収入に占める割合は20〜22%ですが、映画館運営会社はこの期間中にそのシェアが25〜28%まで上昇すると予想しています。Miraj CinemasのMDであるブヴァネシュ・メンディラッタ氏によると、特にフランチャイズ作品は、非フランチャイズ作品に比べて観客動員数が12〜15%高い傾向にあります。
ハリウッドスタジオによるこの戦略的な攻勢は、インドの映画館チェーンにとって大きな機会となります。国内最大のシネコン運営会社であるPVR INOXは、年間興行収入の20%から25%をハリウッド映画から得ています。収益を最大化するため、運営会社は特に地方都市(ティア2およびティア3市場)において、テーマ別の飲食メニューの提供やファン向けの特別上映など、体験型のプロモーションに力を入れています。対照的に、ボリウッドの今夏のスケジュールは手薄で、ヤシュ主演の『Toxic』やシャー・ルク・カーン主演の『King』といった大物スター出演の主要作品の公開は下半期に予定されています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。