香港のベンチマーク株価指数が2万3000の節目を割り込み、世界的なリスクオフムードと地元通貨の弱含みが売り圧力を増幅した。
香港のベンチマーク株価指数が2万3000の節目を割り込み、世界的なリスクオフムードと地元通貨の弱含みが売り圧力を増幅した。

ハンセン指数は12月11日に1.8%下落し2万3000を下回り、重要な支持線を突破した。トレーダーらがタカ派的なFRB見通しとウォール街でのハイテク株の再下落を考慮したためだ。
「2万3000割れは、3月のイラン戦争時の売り浴びせでも維持された水準だったため重要だ」とEdgenの株式ストラテジスト、Kevin Ip氏は述べた。「センチメントを反転させる明確な触媒がなければ、次の支持線は2万2500付近となる」。
売りは幅広く、ハイテク株と不動産株が下落を主導した。ハンセンテック指数は2%超下落し、ナスダック総合指数の前夜の0.4%安(2万5476.64)に連動した。取引高は1280億香港ドルに達し、20日平均の1120億香港ドルを上回り、機関投資家が売りに参加したことを示唆した。
2万3000の突破は、レバレッジを利かせた個人投資家のポジションにストップロス注文や強制決済を誘発し、下落を加速させる恐れがある。投資家は今後、データ満載の週に直面する。6月30日の中国製造業PMI(購買担当者景気指数)と、中国人民銀行(PBoC)の四半期金融政策会合が7月の方向性を決めると予想される。
香港の売りはアジア市場全体のリスクオフシフトに連動した。上海総合指数は0.6%下落、韓国KOSPIは1.2%下落し週初からの下落を拡大した。日本の日経225は0.8%下落した。
ブルームバーグのデータによると、香港ドルは1ドル=7.75~7.85香港ドルのバンドの弱い方の端付近で推移し、1年物インプライド・ボラティリティは2022年1月以来の低水準に低下した。低ボラティリティと低い借入コストにより、トレーダーはキャリートレードで香港ドルを売り米ドルを買いやすくなっており、これが香港の株式市場にさらなる圧力をかけている。
クロスアセット圧力が高まる—金利と為替が重荷に
米10年債利回りは前日の4.50%から4.40%に低下したが、2年債利回りは4.15%と高止まりしており、年内にFRBが政策金利を引き上げるとの市場予想を反映している。CMEグループのフェドウォッチツールによると、トレーダーは12月までに少なくとも1回の利上げを織り込んでおり、この見方の変化がドルを強め、新興国市場から資金を引き揚げさせている。
ドル指数は0.2%上昇し101.60となった。一方、金は3%超急落し、11月以来初めて1オンス4000ドルを下回り、リスク資産全体での幅広いデレバレッジを示唆した。
原油価格は下落を続け、ブレント原油は3.8%安の1バレル=73.87ドル、WTIは70ドルを下回った。米国とイランがホルムズ海峡再開に関する了解覚書に署名したことを受け、戦争前の水準に戻った。エネルギーコストの低下はインフレ圧力を緩和する可能性があるが、リスク選好の回復にはまだつながっていない。
セクター別内訳は幅広い弱さを示す
ハンセン指数の3大セクターはすべてマイナス圏で推移した。香港上場の中国ハイテク大手が売りの直撃を受け、テンセント・ホールディングス(0700.HK)は2.3%安、アリババグループ(9988.HK)は1.8%安となった。不動産開発株も圧力を受け、ロングフォー・グループ(龍湖集団)は3.1%下落した。同セクターの債務再編の進捗に対する懸念が続いている。
サウスバウンド・ストックコネクトのフローは32億香港ドルの売り越しを示し、本土の投資家が香港株へのエクスポージャーを減らした。一方、A株へのノースバウンド・フローも18億元のマイナスだった。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。