主なポイント:
- 金(XAU/USD)は4月高値から約9%下落し、長期サポートを突破
- 勢いの悪化が売りを加速、重要なピボットゾーンに接近
主なポイント:

金(XAU/USD)は5月27日、モメンタム悪化を背景に4月高値から約9%下落し、重要長期サポートを突破した。
「金価格を取り巻くテクニカルリスクは増大しており、モメンタムが悪化し、主要な長期サポート水準が機能し始めている」と、FOREX.comのシニアマーケットアナリスト、マイケル・ブートロス氏は指摘した。
金は現在、4月のピークから約9%下落した後、重要なピボットゾーンに接近している。このブレイクダウンは、価格行動が弱含み、短期的な見通しが明確に低下方向へ転じた時期に続いて発生した。銀も金に追随して下落し、貴金属コンプレックス全体で損失が拡大している。
トレーダーらは、次なる主要な触媒として、米国のインフレデータ、連邦準備制度理事会(FRB)の政策期待、そしてイランの地政学ヘッドラインに注目している。さらなる売りはストップロスやマージンコールを誘発し、調整が深まるとともに、金鉱山株や関連上場投資信託(ETF)に重しとなる可能性がある。
サポートのブレイクは金にとって重要なテクニカルシフトを示しており、最近の上昇局面の大半で主要水準を上回って推移していた。4月高値からの現在の下落は、数カ月で最も急激な調整の一つであり、ピボットゾーンが次の主要な試練としてブル派に立ちはだかっている。
この下落は、市場がFRBの金利見通しを再評価する中で発生しており、予想以上に強い経済データが近場での緩和期待を後退させている。機会費用の上昇は、金のような利回りを生まない資産の重しとなる傾向がある。一方、米国とイランの関係をめぐる不透明感は見通しに地政学的な要素を加えているものの、これまでのところ安全資産としての需要は売りを食い止めるには至っていない。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。