FRBのタカ派的な金利据え置きとイングランド銀行(BoE)の金利据え置き決定により、両中央銀行の政策格差が拡大。ドルは4カ月ぶりの高値に上昇し、GBP/USDは重要なサポート水準に迫っている。
FRBのタカ派的な金利据え置きとイングランド銀行(BoE)の金利据え置き決定により、両中央銀行の政策格差が拡大。ドルは4カ月ぶりの高値に上昇し、GBP/USDは重要なサポート水準に迫っている。

FRBのタカ派的な金利据え置きとイングランド銀行(BoE)の金利据え置き決定により、両中央銀行の政策格差が拡大。ドルは4カ月ぶりの高値に上昇し、GBP/USDは重要なサポート水準に迫っている。
FRBは水曜日、政策金利を3.50~3.75%に据え置いたが、年末までに利上げを予想する当局者が9人に上ることが明らかになり、ドル指数は0.9%上昇して100.47に達し、2年物国債利回りは2025年2月以来の高水準となった。
「FRBは予想通り様子見姿勢を維持したが、ドット・プロットのタカ派的な修正により、ドルと利回りは上昇し、株式は圧力を受けた」と、Mesirow Currency Managementの上級投資ストラテジスト、篠原兎斗氏は述べた。「12対0の全会一致で、ハト派的な反対票がなかったことから、年内のFRB利上げに対する市場の織り込みは、発表前のプラス20ベーシスポイントから発表後にはプラス30ベーシスポイントに上昇した。」
2年物利回りは17ベーシスポイント上昇して4.216%となり、1年超ぶりの高水準を記録。一方、10年物利回りは7ベーシスポイント上昇して4.495%となった。S&P500種株価指数は1.3%下落、ナスダック総合指数は1.5%下落し、取引終了間際に値を下げた。大西洋を隔てた英国では、イングランド銀行が金利を3.75%に据え置き、利上げが差し迫っているとのシグナルは発しなかった。
この政策スタンスの乖離により、GBP/USDはさらなる下値リスクにさらされている。市場は現在、10月までのFRBの利上げ確率を72%と織り込んでいる一方、BoEの中立姿勢はポンドを支援する材料に乏しい。次の焦点は、ドルがDXY指数で100の水準を超える上昇を維持できるかどうかだ。
FRBとBoEの政策ギャップは、市場が織り込む政策経路を考慮すると、約180ベーシスポイントに拡大している。FRBのドット・プロットがこれほど急激に変化した——1回の会合で利下げ予想から利上げ予想に転換した——のは、2023年9月以来となる。当時は中央値で年内にあと1回の利上げが示されていた。その会合後の2週間でS&P500は1.6%下落し、ドルは1.8%上昇した。
新たにFRB議長に就任したケビン・ウォーシュ氏は、初の記者会見で、コミュニケーション、バランスシート政策、データソースを見直すための5つのタスクフォースを設置すると発表した。同氏はドット・プロットの予測について、「大きな消しゴムが付いた鉛筆」で書かれたものだと表現し、前任者が重視したフォワードガイダンスのアプローチからの転換を示唆した。
「FOMC委員はほぼ半々に分かれており、9人の参加者が今年中に1回または複数回の利上げを予想する一方、同程度の人数が2027年末までに利下げを予想している」と、Oxford Economicsのチーフ米国エコノミスト、マイケル・ピアース氏は述べた。「今年と来年の当社のインフレ予想は中央値の予想をはるかに下回っているため、次の動きは依然として利下げになると予想している。」
GBP/USDにとって直近のリスクは、4月以来維持してきた1.2500の水準を下回るかどうかだ。持続的なドル高は、他の主要通貨ペアや新興国通貨にも圧力をかけることになる。これらの通貨は、ドルが4カ月ぶりの高値に上昇するにつれてすでに弱含んでいる。
FRBの次回会合は7月28~29日に予定されており、それまでに7月の雇用統計と消費者物価指数(CPI)の発表が控えている。BoEの次回決定は8月6日となる。米国のインフレデータが引き続き中央銀行の目標である2%を上回って推移すれば——2026年のコアPCE価格指数は、3月時点の2.7%予想から3.3%に上方修正されている——利上げの根拠は強まり、政策格差はさらに拡大し、ポンドへの圧力が強まるだろう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。