米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は、少なくともあと1回の利上げを行う意向を強めており、2026年の金融政策の進路に対する市場の予測が変化している。
米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は、少なくともあと1回の利上げを行う意向を強めており、2026年の金融政策の進路に対する市場の予測が変化している。

米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は4月の会合で、少なくともあと1回の利上げを行うことへの確信を強めていたことが、新たに公開された議事要旨で明らかになった。これを受けて米国債利回りは上昇し、2026年に向けた金融政策への予測が修正されている。
オックスフォード・エコノミクスのリード米国エコノミスト、マイケル・ピアース氏は、「議事要旨からは、委員会が引き締めすぎよりもインフレの上振れリスクを懸念していることが見て取れる。データが落ち着かなければ、さらに25ベーシスポイントの利上げを行う余地は明らかにある」と述べた。
水曜日に発表されたタカ派的な議事要旨を受けて、2年債利回りは8ベーシスポイント上昇して4.92%となり、金利予測の織り直しを反映した。対照的に株式市場は底堅さを見せ、S&P500種株価指数は0.4%上昇、ナスダック総合指数は0.6%上昇した。これは主に、エヌビディアの決算発表を控えた楽観的な見方に支えられたものである。ドル指数(DXY)は0.2%上昇して104.85となった。
FRB内部の議論は現在、2025年7月以来5.25%から5.50%の範囲で維持されている現行の政策金利が、インフレ率を2%の目標に戻すのに十分に抑制的であるかどうかに集中している。年後半の利下げの可能性を織り込んでいた市場は、現在「より高く、より長く(higher for longer)」というシナリオの可能性を再評価している。CMEフェドウォッチ・ツールのデータによると、次回6月の会合での利上げ確率は、1週間前のわずか10%から35%に上昇している。
4月29日から30日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、「インフレリスクが顕在化した場合、複数の参加者が政策をさらに引き締める意向に言及した」ことが明らかになった。これは、これまでのコミュニケーションにおける比較的バランスの取れたトーンからの大きな転換を意味する。当局者は、企業によるエネルギーコスト上昇の価格転嫁を含む、根強い価格圧力を主要な懸念事項として挙げた。
このレトリックは、FRBが最後に「タカ派的な休止」を実行した2024年末の時期を彷彿とさせる。当時は金利を据え置きつつも、インフレ期待を固定するために追加利上げという信憑性のある脅威を維持していた。その姿勢は、次の上昇局面が始まる前の6カ月間にわたる株式市場の横ばい圏での保ち合いに先立つものだった。
債券市場の即座のネガティブな反応と株式市場の明らかな無関心との乖離は、主要な緊張を浮き彫りにしている。債券投資家がより積極的なFRBの姿勢を織り込み直している一方で、株式投資家はテクノロジーセクターの強力な収益見通しにより注目しているようだ。しかし、議事要旨が示唆するように借入コストが高い状態が続けば、最終的には市場全体の企業利益やバリュエーションにとって逆風となる可能性がある。
6月18日に開催される次回のFOMC会合が極めて重要となる。投資家は、公式声明や議長の記者会見が、今回の議事要旨で明らかになったタカ派的なバイアスを正式なものにするかどうかに細心の注意を払うことになるだろう。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではない。