主なポイント:
- レイモンド・ジェームスは、決算発表後の42%の急落は市場の過剰反応であるとして、Fastlyの格付けを「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価を23ドルに設定した。
- この格上げは、パイパー・サンドラーの慎重な「ホールド」やザックスの「売り」格付けと対照的であり、アナリストの間で評価が真っ向から分かれている。
- Fastlyの第1四半期売上高は前年比20%増の1億7,300万ドルに達し、通期予想を引き上げたが、投資家はコアネットワーク事業の成長鈍化を懸念している。
主なポイント:

レイモンド・ジェームスは、決算報告を受けて株価が42%近く急落した直後、Fastly Inc. (FSLY) の格付けを「アウトパフォーム」に引き上げるという逆張りの判断を下した。同社はこの売りを過剰反応と見なし、23ドルの目標株価を設定した。
この格上げの背景には、AI主導のトラフィックの変曲点が長期的な主要テーマであるという主張があり、これは市場の現在の懸念を度外視した見方である。同社はメモの中で、「レイモンド・ジェームスは、Fastlyの営業パフォーマンスが『変曲点』に達しており、ネットワーク容量とセキュリティ製品への需要が高まっていると確信している」と述べた。
この判断により、ウォール街の評価は真っ二つに分かれた。パイパー・サンドラーは同じ週に、この四半期を「投資シナリオの綻び」と見なし、投資判断「ホールド」を据え置いた。こうした交錯するシグナルは、Fastlyが第1四半期に前年同期比20%増の1億7,300万ドルという過去最高の売上高を記録し、通期の売上高見通しを7億1,000万ドルから7億2,500万ドルの間に引き上げた後に出されたものである。
Fastlyの株価が下落したのは、投資家が11%成長にとどまったコアのネットワークサービス事業の減速に注目しているためだ。これは、セキュリティ事業の47%成長や、コンピューティングおよびオブザーバビリティ部門の67%成長をかき消す形となった。レイモンド・ジェームスや、ウォール街最高値の32ドルの目標株価を掲げるエバーコアISIが支持する強気シナリオは、これらの新部門とAI主導の需要急増にかかっている。キーバンクも27ドルの目標株価で「オーバーウェイト」を維持している。
一方、ザックス(Zacks Rank #4、売り)に代表される弱気派は、価格圧力、インフラ支出の増加、そしてCloudflareやAkamaiといった大手との激しい競争を指摘している。RBCキャピタルのアナリストは、コア事業の安定を待ちつつ、格付けを「セクターパフォーム」に据え置き、目標株価を18ドルに引き下げた。
アナリストによる極端な見解の相違は、Fastlyの将来を巡る議論を象徴している。セキュリティおよびコンピューティング事業を、成熟した従来のコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を補える規模まで加速させられるかどうかが、今後の軌道を左右することになる。投資家は、この移行が勢いを増している兆候がないか、第2四半期の決算を注視することになるだろう。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。