Chainspectの5月15日のデータによると、イーサリアムネットワークの有効バリデーター数は現在、世界中で89万7,000人を超えており、ライバルのレイヤー1ブロックチェーンに対する分散化の優位性を固めています。
Traders Unionのアナリスト、オリガ・シェンデツカヤ(Olga Shendetskaya)氏は、このデータに関するメモの中で、「バリデーターセットが大規模かつ地理的に分散されていることで、ネットワークは攻撃、検閲、単一障害点に対して大幅に耐性が高まっています」と述べています。
この数字は競合他社とは対照的で、カルダノ(Cardano)のバリデーター数は約2,900人、ソラナ(Solana)はわずか767人です。このデータは、イーサリアムがセキュリティを優先する一方で、ソラナのようなネットワークは高速化と低コストの取引手数料に最適化されているという、根本的な戦略の違いを浮き彫りにしています。
この膨大なバリデーター数は、セキュリティを重視する機関投資家を引きつけるイーサリアムの強力な競争障壁(モート)となっています。しかし、参加コストが高いことから小規模な参加者が大手ステーキングプールに流れており、中央集権化への懸念も表面化しています。
イーサリアムはセキュリティでリードしているものの、分散型金融(DeFi)活動のシェアはわずかに低下しています。データによると、イーサリアムのDeFi市場シェアは2025年初頭の63%以上から54%に低下し、その活動の多くは手数料の安いArbitrumやBaseなどのレイヤー2エコシステムへと移行しています。これは、メインチェーンを安全な決済レイヤーと位置づけ、取引の大半をレイヤー2ネットワークで処理するというイーサリアムのロードマップに沿った動きです。
それでも、ネットワークのセキュリティを担うための参入障壁は依然として高いままです。バリデーターの運用には32 ETHのステーキングが必要であり、これが大手ステーキングプロバイダーへの権力の集中を招いています。報告によると、コインベース(Coinbase)1社だけで全ステーキング済みETHの12%以上を管理しており、数値上はかつてないほど分散化されているネットワークに対する機関投資家の影響力について疑問が投げかけられています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。