主なポイント:
- STOXX600の第2四半期利益は14.5%増の見通し、エネルギーセクターの急拡大がけん引
- エネルギー利益は前年同期比109.3%増と2倍以上に拡大予想
- エネルギーを除くと利益成長率はわずか5.5%に低下、データが示す
主なポイント:

欧州ブルーチップ企業の第2四半期利益は、エネルギーセクターの109.3%という大幅な利益増加に牽引され、14.5%の成長が見込まれていることが、各種予測で示された。
「エネルギーセクターは109.3%の増益で業種別トップと予想され、それに素材(46.3%)が続く」とLSEG I/B/E/Sのシニアアナリスト、タジンダー・ディロン氏は述べた。
エネルギーセクターを除くと、STOXX600企業の利益成長率は5.5%まで低下する。テクノロジーは14%増、一般消費財・サービスは11.5%増、資本財・サービスは7.6%増が見込まれる一方、公益事業は1.7%減、ヘルスケアは2.7%減となる見通し。非エネルギー企業の売上高は平均5.1%の増加が予想されている。
この強気の見通しは、不安定な四半期を経て示された。イラン戦争に対する供給懸念からブレント原油が1バレル100ドルを超えて急騰した後、6月の暫定合意を受けて70ドル前後にまで後退した。STOXX600は戦後安値から回復し、年初来で約9%上昇。すでにJ.P.モルガンの年末目標に達したことから、同社は月曜日に2026年通年の見通しを上方修正した。
エネルギーとその他市場との乖離は、欧州の収益見通しが石油・ガス企業に大きく依存している実態を浮き彫りにしている。素材セクターのみが46.3%増と、20%を超える成長が見込まれる唯一のセクターとなっている。
ジェフリーズのエコノミスト、モヒット・クマー氏は、米国とイランは合意に達する可能性が高いものの、それは長期的な解決策ではなく「暫定的な対処」に留まると指摘。和平交渉が進展に苦戦する中、不確実性が残ると述べた。
エネルギー主導の利益押し上げは欧州株の追い風となるが、成長の裾野が狭いことは、原油価格が正常化した場合の持続可能性に疑問を投げかける。投資家は今月から始まる第2四半期決算報告で、非エネルギーセクターがその差を縮められるかどうかの兆候を注視することになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。