主なポイント:
- 段永平は5月28日、ポップマート株466万株を1株162.5香港ドルで購入し、保有比率を6.04%に引き上げ
- 同時に873万株の空売りポジションを追加し、比率を1.28%に拡大
- ロング・ショート両建ての増加は、株式デリバティブを活用したヘッジ戦略を示唆
主なポイント:

「中国のウォーレン・バフェット」と呼ばれる段永平氏は、5月28日にポップマート・インターナショナル・グループ社の株式466万株を1株平均162.5香港ドルで取得し、約7億5700万香港ドルを投じたことが香港証券取引所への提出書類で明らかになった。
この買い付けにより、同氏の玩具メーカーにおける保有比率は5.69%から6.04%に上昇し、現在の株価ベースで120億香港ドル超の価値を持つ同社第2位の大株主となった。
同日、段氏はポップマートの空売りポジションも873万株増やし、空売り比率を0.63%から1.28%に引き上げた。提出書類によると、空売りポジションの増加は、関連株式を引き渡す権利または義務を生じさせる株式デリバティブの保有者となったことが要因とされている。
ロングポジションとショートポジションを同時に増やすこの動きは、単純な方向性のある賭けではなく、ヘッジやデリバティブを活用した戦略を示唆している。以前にポップマートの事業について「理解していない」と述べていた段氏だが、今年に入り急速に株式をaccumulateしている。同氏は5月25日、1株約150香港ドルで982万株を取得し約14億7000万香港ドルを投じ、5%の開示基準を初めて突破していた。
ポップマート株は5月29日に6.5%上昇し、164.2香港ドルで引けた。段氏による最初の保有開示後も上昇基調が続いている。同社の海外展開が進み、国際市場からの収益が3桁成長を記録する中、株価は過去12ヶ月で2倍以上に上昇している。
今回の提出は、段氏が主要株主となってから1週間足らずでのことである。従来のエネルギー株の一部売却で得た資金をポップマートに振り向ける同氏の姿勢は、創業者の王寧氏が掲げるグローバルなコレクティブル・トイ・ブランド構築戦略への確信を示すものだ。投資家は、段氏がaccumulateを継続するのか、それとも両建てポジションの解消に動き出すのかを見極めるため、今後の開示提出に注目するだろう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。