米ドルは火曜日に時間内反発を遂げ、セッション安値から回復。トレーダーは米インフレデータとECBの予想される利上げに注目を移している。
米ドルは火曜日に時間内反発を遂げ、セッション安値から回復。トレーダーは米インフレデータとECBの予想される利上げに注目を移している。

米ドルは火曜日に時間内反発を遂げ、セッション安値から回復。トレーダーは米インフレデータとECBの予想される利上げに注目を移している。
米ドルインデックス(DXY)は火曜日、セッション安値から99.85近辺まで反発。中東緊張の緩和が、米国債利回りの低下による圧力を相殺した。
「EUR/USDを買い——ECBは木曜日に約3年ぶりの利上げを行う見込みであり、米インフレが高止まりしてもユーロを下支えする」と、ある分析機関のトレーディングノートは指摘。主要なリスクとして、米インフレが予想を大幅に上回り、FRBの利上げ観測が急騰してDXYが再び上昇するシナリオが挙げられた。
EUR/USDは欧州取引時間中に1.1550近辺まで上昇。GBP/USDは3週間ぶりの安値を付けた後、1.3350を回復した。USD/JPYは160.15近辺で推移し、トレーダーは日本当局による介入リスクを警戒。金(ゴールド)は4,340ドル近辺で小幅に上昇したが、依然として3月24日以来の低水準付近にとどまっている。
利回り低下とドル高の同時進行は異例であり、マクロ期待の変化を示唆している。CME FedWatchツールによると、市場は12月の0.25%利上げ確率を43.2%と織り込んでおり、1カ月前の約14%から上昇した。水曜日の消費者物価指数(CPI)と木曜日の生産者物価指数(PPI)が、ドルの方向性を左右する次の試金石となる。
ドルの動きは、中東緊張の鎮静化と軌を一にしている。ドナルド・トランプ米大統領は火曜日、イランとの合意に関する提案を数日以内に提示できる可能性があると発言。イランはイスラエルに対する軍事作戦の終了を発表した。差し迫った緊張の緩和により、米ドルを含む伝統的な安全資産への需要が減少した。
ECB理事会控え、ユーロが堅調に推移
ユーロは木曜日の欧州中央銀行(ECB)政策理事会を前に上昇。同行は約3年ぶりに政策金利の引き上げを行うとみられる。ドイツの鉱工業生産は4月に前月比0.4%増と、市場予想に一致し、3月の0.1%減から改善。前年比では0.5%減となり、3月の改定値である3.4%減から急改善した。
中国データと円介入リスク
好調な中国貿易データが市場全体の信頼感を支えた。中国の貿易黒字は5月に1,054億3,000万ドルと、4月の848億2,000万ドルから拡大。輸出は前年比19.4%増と、4月の14.1%増から加速し、市場コンセンサス予想の15.0%増を上回った。輸入は27.4%増となり、こちらも25.0%増の予想を上回った。一方、USD/JPYは160.15近辺で推移。日本の片山五月財務大臣は、当局が必要に応じて断固たる措置を取る用意があると改めて表明した。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。