主なポイント
- シティはノボ・ノルディスク(NYSE: NVO)の第1四半期決算が予想を上回ったことを受け、同社株の「中立」評価を維持しつつ、目標株価を290クローネに引き上げました。
- 同銀による新型ウゴービ(Wegovy)錠剤の予測はコンセンサスを上回っており、2026年の売上高を市場予想の17億ドルに対し、27億ドルと予測しています。
- 価格下落と競争激化に対する長期的な懸念が慎重な評価の背景にあり、シティの2027年1株当たり利益予測はコンセンサスを7%下回っています。
主なポイント

シティは、ノボ・ノルディスク(NYSE: NVO)の評価を「中立」に据え置く一方で、目標株価を290クローネに引き上げました。これは、同社の肥満症治療薬「ウゴービ(Wegovy)」の経口剤版の好調な立ち上がりや、市場予想を上回る第1四半期決算にもかかわらず、慎重な見通しを示したものです。
同銀の中立的な姿勢は、新錠剤の潜在能力に対して市場平均よりも楽観的な見方をしているものの、将来の収益性に対する懸念から生じています。同銀は「中立姿勢を維持するのは主に2つの懸念による。シティの2027年1株当たり利益予測が依然としてコンセンサスを7%下回っていること、そして肥満症市場における中長期的な価格動向と競争激化について大きな不確実性が残っていることだ」と指摘しました。
シティは、ウゴービ錠剤のピーク時の売上高予測を、市場コンセンサスの71億ドルに対し、80億ドルに引き上げました。2026年については、コンセンサスの17億ドルを10億ドル上回る27億ドルの売上を予測しています。しかし、競合他社からの圧力や、糖尿病分野における最恵国待遇価格設定のような政策による価格と利益率への圧迫が予想されるため、これらの高い売上予測が強気の評価につながることはありませんでした。
この分析は、ノボ・ノルディスクが直面する中心的な緊張関係を浮き彫りにしています。それは、目覚ましい短期的な売上勢いと、急速に激化する競争環境との対立です。経口GLP-1の発売は成功し、Foundayo(フォンダヨ)などの競合他社の影響も受けていませんが、シティの慎重さは、市場が長期的な利益率の圧縮を過小評価している可能性を示唆しています。
この見解は、ノボ・ノルディスクが経口薬戦略をうまく実行している一方で、投資家は将来の収益性に影響を与える可能性のある競合他社の動向や価格動向を注意深く監視すべきであることを示唆しています。同社にとって次の大きな進展は、次世代の経口肥満症治療薬であるゼナガムタイド(アミクレチンとしても知られる)の第3相試験への移行となるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。