Key Takeaways
- ハイテク株中心の科創50指数が8%超急騰し、創業板(ChiNext)指数もA株全体の反発の中で3%超上昇しました。
- 寒武紀(Cambricon)などの強力な第1四半期決算や、米国テック大手によるAI投資拡大予測を背景に、半導体やGPU関連銘柄が上げを主導しました。
- 五糧液が期待外れの決算で6%超下落するなど、白酒などの伝統的セクターが軟調となり、鮮明なセクターローテーションが見られました。
Key Takeaways

月曜日の中国市場で、ハイテク株中心の科創50(STAR 50)指数が8%超急騰しました。国内半導体メーカーの極めて好調な決算と、米国テック大手による人工知能(AI)投資の大幅な拡大予測が、半導体セクターのラリーに火をつけました。
この上昇は、投資家がより先行きを重視する指標へとシフトしていることを反映しています。世界半導体市場統計(WSTS)によると、今年の全世界の半導体売上高は1兆ドルに迫る見通しです。
創業板(ChiNext)指数も3.33%上昇し、上海総合指数は1.04%の上昇となりました。買いはハイテク・セクターに集中し、CSI全株半導体指数は4.2%高で取引を開始しました。対照的に、国債先物は下落し、30年債先物は0.47%安となるなど、鮮明なリスクオンへの転換を示しました。
今回のラリーは、伝統的産業からテクノロジーへの重大なセクターローテーションを浮き彫りにしています。このシフトの背景には、米国テック大手のAI設備投資が2026年までに77%増の7,250億ドルに達するとの予測があり、これが中国国内の半導体サプライチェーンに直接的な恩恵をもたらすとの期待があります。
ハイテク株ラリーの起爆剤となったのは、国内半導体メーカー各社が相次いで発表した爆発的な第1四半期決算でした。寒武紀(Cambricon、688256.SS)は純利益が前年同期比185%増となったことを受け、株価は20%の制限値幅(ストップ高)まで上昇しました。同様に、芯原微電子(VeriSilicon、688521.SS)もチップカスタマイズ事業が146%急増したことで、売上高が114%増加しました。
GPU関連銘柄がこの楽観的なムードをさらに増幅させました。海光信息(Haiguang Information、688041.SS)も20%高の制限値幅に達し、時価総額は8,200億元を突破しました。こうした上昇は世界的なトレンドとも一致しており、AIやメモリチップに対する衰えぬ需要を背景に、サムスンやマイクロ・メカニクスといった企業も力強いパフォーマンスを見せています。
テクノロジーへの資金移動は、伝統的セクターの犠牲の上に成り立っています。白酒大手の五糧液(Wuliangye Yibin、000858.SZ)は、最大100億元の自社株買い計画を発表したにもかかわらず、株価は6.5%急落しました。
投資家は自社株買いを材料視せず、2026年第1四半期の利益は回復傾向にあるものの、2025年度の純利益が72%減少したことに注目しました。この乖離は、消費財のバリューや安定性よりも、テクノロジーセクターの高成長ストーリーを明確に好む投資家の姿勢を浮き彫りにしています。売りは石油化学や石炭などの他のディフェンシブセクターにも波及しました。
リスクオンのムードは、4月の中国サービス業活動が予想を上回るペースで拡大したことによっても裏付けられました(RatingDog中国サービス業PMI)。香港市場のハンセン指数は0.55%高と緩やかな上昇にとどまりましたが、A株市場のラリーは、世界的なAI主導のテクノロジーブームにおいて中国が大きなシェアを獲得できるとの自信が強まっていることを示しています。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。