- 労働節(5月1日)連休中の中国の中古住宅取引件数は前年同期比31%急増し、4月からの回復傾向が継続しました。
- JPモルガンは、好調な販売データを理由に、中国海外発展や華潤置地を含む主要デベロッパー数社の目標株価を引き上げました。
- 新築住宅市場は依然として低迷しており、国有デベロッパーは前年並みの成長を予想するなど、セクター内での回復の差が鮮明になっています。

労働節連休の販売好調により、中国の不動産セクターは大きな弾みを得ました。中古住宅の取引件数が前年同期比で31%急増したことを受け、JPモルガンは主要デベロッパーの見通しを引き上げました。
JPモルガンのアナリストはリサーチレポートの中で、「中国の不動産セクターは5月6日にさらに5%上昇し、労働節のゴールデンウィークからの堅調なデータに支えられ、4月初旬からの強さを維持した」と記しています。
アイスバーグ指数に基づく今回の力強い連休実績は、中古住宅取引が前年同期比29%増加した好調な4月に続くものです。しかし、この勢いは中古住宅市場に集中しています。新築住宅市場では、ほとんどの国有デベロッパーが前年並みの成長を予想しており、住宅市場の回復における二極化が続いていることを示しています。
これらの好調なデータは、世界第2位の経済大国にとって大きな足かせとなってきた苦境のセクターに、新たな安定の兆しをもたらしています。投資家にとって、回復する中古市場と停滞する新築市場の乖離は、住宅所有者の需要は戻りつつあるものの、デベロッパー主導の新築建設は依然として弱いことを示唆しており、このダイナミクスが年内の政策や投資戦略を左右する可能性があります。
好調な販売動向を受け、JPモルガンは中国の主要不動産デベロッパー数社の目標株価を引き上げ、自信の回復を鮮明にしました。同行のトップピックには、中国海外発展(00688.HK)、華潤置地(01109.HK)、中国金茂(00817.HK)が含まれます。
中国海外発展の目標株価は16.50香港ドルから19.50香港ドルに引き上げられ、華潤置地は37香港ドルから44香港ドルに引き上げられました。中国金茂は1.75香港ドルから2.05香港ドルに上方修正されました。また、JPモルガンは上海A株に上場している保利発展(600048.SH)の目標株価も8.2人民元から9.5人民元に引き上げました。4社はいずれも同行の「オーバーウェイト(強気)」評価を維持しています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。