主なポイント:
- 上半期純利益は1000億~1100億元と予想、前年比93%~112%増
- 第2四半期の利益は670億~770億元と試算、第1四半期の2倍超
- A株取引ブームを背景に株価は3月安値から50%以上上昇
主なポイント:

招商証券は、A株取引がほぼ倍増したことを受け、上半期純利益が最大1100億元に達し、中国証券業界で過去最高になるとの見通しを示した。
「当社の経営業績は当期において過去最高を記録した」と招商証券は提出書類で述べ、安定した経済環境と株式市場の上昇トレンドを要因に挙げた。同社は戦略計画の下、テクノロジー、グリーン、インクルーシブ、年金、デジタルファイナンスへの注力を深めている。
同社は6月30日までの6カ月間の株主帰属純利益を1000億~1100億元と予想、前年同期比93%~112%の増加となる。これは第2四半期の利益が673億~773億元となり、第1四半期の327億元から2倍以上に膨らむことを示唆する。同社は売上高や1株当たり利益の数値は開示していない。
この記録的な業績は、個人投資家の殺到で日次売買代金が急増する中国A株市場の活況を反映している。招商証券の株価は7月7日に20.65元で引け、3月の安値から50%以上上昇した。同社株の上昇は、中国証券株全体の急騰を反映しており、国泰海通証券も上半期の好調な業績を予告している。
今年の中国A株市場では証券セクターが最も好調なグループの一つとなっており、売買代金がほぼ倍増したことで手数料収入と信用取引収入が押し上げられた。招商証券の第2四半期の利益加速は、年度が進むにつれて勢いが強まったことを示唆している。同社の戦略は、テクノロジー主導の金融と国際展開を主要な成長分野と位置付けている。
追加の触媒となり得るのは、中国のDRAMメーカーである長鑫存儲技術(CXMT)の0.84%株式保有だ。招商証券は完全子会社の招商投資と招商遠程資本を通じてこの株式を保有している。市場ではCXMTのIPO後の評価額が2兆~3兆元と推定されているが、時期と評価額は依然不透明だ。
記録的な利益は、中国の証券セクターが個人取引の活発化による恩恵を最大限に享受していることを示している。投資家は下半期も同社がこの勢いを維持できるかどうかに注目しており、CXMTのIPOは数十億元規模の潜在的な恩恵となる可能性がある。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。