主なポイント:
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BYDの「方程豹(Fangchengbao)」ブランドは、800Vプラットフォームと先進的な油圧サスペンションを搭載した「豹5(Bao 5)」および「豹8(Bao 8)」のフラッシュチャージ版を発売しました。
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フラッグシップモデルの「豹8」は、ファーウェイの最高峰自動運転システム「乾崑(Qiankun)」を統合したBYDグループ初の車両であり、プレミアム・スマートEV分野の競合他社に対する直接的な挑戦となります。
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期間限定の発売価格:
主なポイント:
BYDの「方程豹(Fangchengbao)」ブランドは、800Vプラットフォームと先進的な油圧サスペンションを搭載した「豹5(Bao 5)」および「豹8(Bao 8)」のフラッシュチャージ版を発売しました。
フラッグシップモデルの「豹8」は、ファーウェイの最高峰自動運転システム「乾崑(Qiankun)」を統合したBYDグループ初の車両であり、プレミアム・スマートEV分野の競合他社に対する直接的な挑戦となります。
期間限定の発売価格:

BYDは、800ボルト充電と新型油圧サスペンションを搭載した2つの新モデル「方程豹(Fangchengbao)」を投入し、プレミアム・オフロード市場での競争を激化させています。しかし、フラッグシップの「豹8(Bao 8)」にファーウェイ(Huawei)のハイエンド自動運転システムを搭載したことは、理想汽車(Li Auto)や蔚来汽車(Nio)といったライバルにとって最も直接的な脅威となります。
「ホイールリフト回収機能と迅速なタイヤ交換能力を備えた『雲輦-P Ultra(Yunnian-P Ultra)』システムの統合は、過酷な地形条件下での生存性を高めるために設計されています」と同社は発表イベントで説明し、車両のハードウェアとしての信頼性を強調しました。
「豹5」と「豹8」の新しい「フラッシュチャージ(Flash-Charge)」版は、第2世代ブレードバッテリーを搭載した800V高電圧アーキテクチャに基づいて構築されており、1,300km以上の航続距離を実現しています。フラッグシップの「豹8」は2.0Tエンジンとデュアルモーターを組み合わせて550kWの出力を発揮し、「豹5」は1.5Tハイブリッドシステムを採用しています。
鍵となる差別化要因は自動運転ハードウェアにあります。「豹5」がBYD自社製の「DiPilot」システムを使用する一方で、「豹8」がファーウェイの「乾崑(Qiankun)ADS」を採用したことは、ファーウェイの技術が大きな消費者を引き付けるプレミアム・テック機能で競争するという戦略的な動きを示唆しています。これは、自社製またはサードパーティ製のソリューションに頼る競合他社に圧力をかけることになります。
「豹5」と「豹8」の両モデルは、以前のバージョンから大幅にアップグレードされたインテリジェント油圧ボディコントロールシステム「雲輦-P Ultra」を初搭載しました。このシステムは200mmという超ロングストロークの車高調整が可能で、BYDによれば、ジャッキを使わずに3分間でタイヤ交換を行うための車体リフトや、三輪走行といった緊急機能を実現します。過酷な条件下でのハードウェアへの注力は、主にオンロードの快適性やスマートキャビン機能に焦点を当てる競合他社に対する明確なセールスポイントとなります。
「豹8」におけるファーウェイの「乾崑ADS 3.0」の採用は、BYDグループの車両として初めて同IT大手の最も先進的な「駐車場から駐車場まで」の自動運転システムを採用したことを意味する、大きな進展です。この動きは、中国の技術志向の消費者市場におけるファーウェイの強力なブランド認知度を活用しています。
しかし、海外の購入者は同じ機能を利用できない可能性があります。マレーシアなどの市場向けに「Denza B8(騰勢B8)」としてリバッジされる輸出バージョンは、代わりにBYD自社の「DiPilotレベル2+」システムを使用する見込みです。最近の報道によると、輸出モデルでは、中国仕様に搭載されている統合型DJIドローンドックや12.3インチの助手席用エンターテインメントスクリーンも省略される予定で、グローバル展開に必要な複雑な調整が浮き彫りになっています。
期間限定のキャンペーン価格により、「豹5」は299,800人民元(約4.39万ドル)から、「豹8」は409,800人民元(約6.01万ドル)からとなっており、BYDは方程豹ブランドをプレミアムセグメントに積極的に位置づけています。同社はまた、「SHARK」ピックアップシリーズを方程豹のラインナップに統合することも確認しており、支配的な多カテゴリーのハイエンド・オフロードブランドを構築するという明確な戦略を示しています。
「豹5」では自社の堅実なADASを提供し、「豹8」ではファーウェイのクラス最高のシステムを提供するという二段構えの戦略により、BYDはプレミアム市場を二つの側面から攻めることが可能になります。投資家にとって、これは自動車メーカーがファーウェイのような「テック界のロイヤリティ」ブランドを成功裏に統合し、モデルの魅力を高めてより高い価格設定を実現できるかどうかのテストとなります。成功すれば、利益率に大きな影響を与える可能性があります。株価(1211.HK)に即座の反応は見られませんでしたが、この動きは蔚来や小鵬(XPeng)といったライバルの「ソフトウェア定義車両(SDV)」という命題に挑戦するものです。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。