主なポイント:
- バンコBPMがモンテ・デイ・パスキに対し、500億ユーロ超と評価される対等合併を提案
- インテーザ・サンパオロとBPERバンカもトスカーナの同行への入札を検討中
- 本合併によりイタリア第2位の銀行グループが誕生し、セクター再編が加速する見通し
主なポイント:

バンコBPMによるモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナへの合併提案は、入札競争を引き起こし、イタリアの銀行業界を再編する可能性がある。
バンコBPM SpAは、バンカ・モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ SpAに対し合併交渉を申し入れ、時価総額500億ユーロ超となるイタリア第2位の銀行グループを創設する統合を提案した。
「バンコBPMの取締役会は全会一致で、モンテ・パスキに対し協議による統合に関する交渉開始の意向を伝える書簡を送付することを承認した」と、同行は日曜日の声明で述べた。
この提案は、インテーザ・サンパオロ SpAおよびウニポルが支援するBPERバンカも、トスカーナの同行に対する買収の動きを評価している中で行われた。事情に詳しい4人の関係者によると、競合する関心は、イタリア政府が一連の救済措置の後に民営化を進めてきたモンテ・パスキをめぐる入札合戦の舞台を整えている。
統合が成功すれば、イタリアの断片化された銀行セクターの再編が進み、時価総額約500億ユーロのグループが誕生する。この取引は、インテーザ・サンパオロのイタリア最大手銀行としての地位に挑戦し、国内の中堅銀行間でのさらなる統合を引き起こす可能性がある。
バンコBPMからの対等合併提案は、統合後の企業価値を500億ユーロ超と評価している。ミラノに本拠を置くバンコBPMの時価総額は約260億ユーロである一方、モンテ・パスキは最近の取引水準に基づき約240億ユーロと評価されている。
現在も営業を続ける世界最古の銀行であるモンテ・パスキは、2017年に54億ユーロの救済を受けた後、政府が64%の株式を取得して以来、イタリアの銀行統合の焦点となってきた。財務省は段階的に保有株を減らしており、2025年11月には1株5ユーロで25%の株式を売却した。
時価総額約900億ユーロのイタリア最大手銀行であるインテーザ・サンパオロは、モンテ・パスキへの独自の入札を検討していると関係者は述べた。保険会社ウニポル・グルッポ SpAが支援するBPERバンカも、買収提案の評価を進めており、取引の構図にさらなる複雑さを加えている。
イタリアの銀行セクターは過去15年間で大幅な統合を経ており、銀行数は2010年の約700行から現在は約400行に減少している。モンテ・パスキの売却は、欧州中央銀行の金利サイクルにより純金利マージンが圧縮されている国内銀行市場において、規模拡大のための最も重要な残された機会である。
バンコBPMにとって、モンテ・パスキの買収は、中部イタリアにおけるトスカーナ銀行の富裕な顧客基盤と強力なブランド認知度へのアクセスを提供する。統合後の企業は、ミラノからシチリア島に至る支店網を持ち、リテールおよび中小企業向け融資に特に強みを持つことになる。バンコBPMの直近期の純金利マージンは2.1%であった一方、モンテ・パスキのNIMは1.8%であった。
あらゆる取引には欧州中央銀行およびイタリア規制当局の承認が必要であり、そのプロセスには6〜12ヶ月を要する可能性がある。11月の売却後もモンテ・パスキの約39%の株式を保有する最大株主であるイタリア財務省は、最終的にどの入札が成功するかを決定する上で決定的な役割を果たすことになる。
直近の大規模なイタリア銀行合併であるインテーザ・サンパオロによる2020年のUBIバンカの49億ユーロ買収では、支店の重複が削減され、コスト効率が約15%改善された。アナリストの試算によると、バンコBPMとモンテ・パスキの統合でも同様の効果が期待でき、年間10億〜15億ユーロのコスト削減が見込まれる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。