主なポイント:
- アトラス・アルテリア取締役会は、IFMによる68億9,000万豪ドルの買収提案を拒否しました。
- 独立専門家は、同社の価値を1株あたり5.39〜6.20豪ドルと評価しています。
- 1株あたり4.75豪ドルの提示額は「公正でも妥当でもない」と判断されました。
主なポイント:

オーストラリアの有料道路運営会社アトラス・アルテリア(Atlas Arteria)の取締役会は、独立専門家が同社の価値を提示額より少なくとも13%高く評価したことを受け、IFMグローバル・インフラストラクチャー・ファンドからの68億9,000万豪ドルの敵対的買収提案を正式に拒否しました。
アトラス・アルテリアの独立会長であるデブラ・グーディン氏とフィオナ・ベック氏は、株主への書簡の中で「この提案は当社の価値を実質的に過小評価している」と述べ、この提示額を「低すぎ、日和見的で、高度に条件的である」と非難しました。
IFMは1株あたり4.75豪ドルの現金を提示しましたが、これは買収提案時の終値に対して10%未満のプレミアムにすぎませんでした。しかし、独立報告書は、アトラス・アルテリアの支配権価値を1株あたり5.39豪ドルから6.20豪ドルの範囲に設定しました。IFMが45%の株式確保を条件に提示した5.10豪ドルの引き上げ案でさえ、専門家による最低評価額を下回っています。
今回の拒否により、アトラス・アルテリアが独自に株主価値を引き出せるかどうかに注目が集まっています。取締役会は、IFMが提示した以上の評価額を実現するための道筋として、シカゴ・スカイウェイ有料道路の売却の可能性を含む「運営および戦略的イニシアチブ」を挙げています。
IFMグローバル・インフラストラクチャー・ファンドは、投資部門であるダイアモンド・インフラコ1を通じて、現在保有していないアトラス・アルテリアの全株式の取得を提案しました。初期提示額は1株あたり4.75豪ドルで、同社の評価額は約68億9,000万豪ドル(49.4億ドル)でした。
この提案には、IFMが期限までに45%以上の権益を確保できた場合、1株あたり5.10豪ドルに条件付きで引き上げる内容が含まれていました。しかし、直近の株価は4.84豪ドルで引けており、市場は再修正案の可能性を織り込みつつも、依然として独立評価額を大幅に下回る水準にとどまっています。
オーストラリア証券取引所(ASX)に提出された対象企業声明の中で、アトラス・アルテリアの独立取締役は、株主に対して提案を拒否するよう全会一致で勧告しました。取締役会の自信は、提案が公正でも妥当でもないという結論を下した独立専門家の報告書によって裏付けられています。
取締役会は、現在の有料道路ポートフォリオの最適化や、資本の再配分に向けた戦略的資産売却の検討など、既存の戦略を通じてより大きな価値を追求することを約束しました。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。