主なポイント:
- ウォール街は、AI関連の設備投資に後押しされ、アプライド・マテリアルズの第2四半期売上高を76.9億ドル、1株当たり利益(EPS)を2.68ドルと予想しています。
- 同社株の予想PERは40倍で取引されており、エヌビディアなどの競合他社と比較して大幅なプレミアムがついており、決算へのハードルが高まっています。
- アナリストは強気姿勢を維持しており、カンター・フィッツジェラルドやシティなどの企業は、決算発表を前に目標株価を最高550ドルまで引き上げています。
主なポイント:

アプライド・マテリアルズ(AMAT)は、5月14日の第2四半期決算発表を前に株価が過去最高値付近にあり、人工知能インフラブームを背景に予想利益の40倍まで膨らんだバリュエーションが試されています。
「2027年暦年のシリコン売上高予想を前年比31%増に引き上げ、EPSを12%増の15.72ドルに引き上げます」と、目標株価を450ドルに引き上げたシティのアナリスト、アティフ・マリク氏は述べています。同氏は、2027年まで先端メモリおよびロジックチップへの良好な支出構成が続くことを理由に挙げています。
アナリストは、カリフォルニア州サンタクララに本社を置く同社が、前年同期比5.3%増の76.9億ドルの売上高と、8.1%増の2.68ドルの1株当たり利益を報告すると予想しています。同社株は過去1年間で156%急騰し、S&P 500指数の8%の上昇を大きく上回っています。
今回の決算は、半導体製造装置セクターにとって重要な指針となるでしょう。AMATのプレミアムなマルチプルを正当化し、上昇を維持するためには、予想を大幅に上回る業績と見通しの引き上げが必要ですが、期待外れの結果となれば、市場で最も注目されているAI銘柄の一つである同社の株価は急速な再評価を迫られる可能性があります。
アプライド・マテリアルズを取り巻く楽観論の根底には、世界最大のテクノロジー企業によるAIへの巨額の設備投資があります。台湾積体電路製造(TSMC)やサムスンといった半導体大手への製造装置の主要サプライヤーであるAMATは、ハイパースケーラーが今年支出すると予測されている7250億ドル以上の直接的な受益者です。
このAI構築との直接的な結びつきにより、ウォール街からは強気の声が相次いでいます。シティの格上げに加え、カンター・フィッツジェラルドのC.J.ミューズ氏は目標株価を500ドルから550ドルに引き上げました。HSBCとUBSも、それぞれ目標株価を517ドルと480ドルに引き上げました。この楽観的な波は、チップ製造プロセスにおけるAMATの重要な役割が、持続的な長期的成長ストーリーを提供するという信念を反映しています。
業界の強い追い風があるものの、投資家にとっての主なリスクは同社株の厳しいバリュエーションです。予想株価収益率(PER)40倍で取引されているアプライド・マテリアルズは、AIの寵児であるエヌビディア(23倍)や、より広範なS&P 500指数(21倍)と比較して、大幅なプレミアムがついています。
このバリュエーションは、わずかなミスも許されない状況です。同社は、コンセンサス予想である売上高76.9億ドルを達成するだけでなく、株価の下落を防ぐために来四半期以降の力強い見通しを示す必要があります。価格チャート上の上昇ウェッジ型パターンなどの一部のテクニカル指標は、決算が市場を納得させられなかった場合に株価が売り込まれやすいことを示唆しています。したがって、今回の決算は、同社の成長軌道がプレミアムな株価を正当化できるかどうかの極めて重要なテストとなります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。