主なポイント:
- アメリカン・ビットコインは7月6日に500BTCを追加、総保有量が8,000超えに
- 同社のビットコイン準備高はナスダック上場以降、約3倍に拡大
- ABTC株は発表当日に8.49%上昇し9.14ドルで終了
主なポイント:

アメリカン・ビットコイン社(American Bitcoin Corp)は7月6日、500ビットコイン(BTC)を企業財務準備金に追加し、総保有量が初めて8,000BTCを突破した。
同社はX(旧Twitter)への投稿で、「当社のビットコイン準備高および1株当たりビットコイン保有量は、ナスダック上場以来約3倍に拡大した」と述べた。共同創業者兼チーフ・ストラテジー・オフィサーを務めるエリック・トランプ氏は、この積み上げを「規律ある大規模な取り組み」と位置づけている。
今回の購入により、ナスダック上場のこのマイニング企業の保有量は約8,000BTCとなり、時価換算で約5億900万ドル(約800億円)相当となる。2025年末時点で約5,401BTCを保有していたことから、半年間でマイニング生産と財務準備金の直接購入を組み合わせ、準備高を約50%増加させた計算だ。第1四半期だけでABTCは817BTCをマイニングし、さらに1,620BTCを追加購入している。
この積み上げは、ABTCが複雑な財務状況を乗り越える中で進められている。同社の第1四半期の純損失は8,180万ドル、売上高は6,210万ドルと、事業拡大に伴う巨額の支出が反映された。また、7月2日には1株を15株に統合する逆株式分割が効力を生じ、7月6日から分割調整後のベースで株式が取引されている。同日、ABTC株はナスダック市場で8.49%上昇し9.14ドルで終了、時価総額は約73億3000万ドルとなった。
Hut 8 Corpが過半数を出資する子会社である同社は、二つの経路でビットコイン保有量を積み上げている。マイニング事業では、3月にアルバータ州ドラムヘラー拠点で11,298台のASICマイナーを稼働させ、第1四半期に817BTCを生産。1コインあたりのコストは約3万6200ドルで、前期の4万6900ドルから23%低下した。これとは別に、定期的な財務準備金購入も行っており、今回の500BTC取得はここ数カ月で最大の単発追加となった。
BitcoinTreasuries.netによると、アメリカン・ビットコインは上場企業の中で16番目に大きなビットコイン保有企業に位置する。その保有量は一時ギャラクシー・デジタルを上回り、大半の上場企業がビットコインを一切保有しない中で、独自の地位を確立している。
同社は自らを「純粋なビットコイン積み上げプラットフォーム」と位置づけ、人工知能(AI)データセンターへリソースを振り向ける他のマイニング企業とは一線を画す戦略をとっている。このモデルが株主に報いるかどうかは、ビットコインの価格動向と同社の支出の規律にかかっている。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。